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シティバンク プライベートバンク部門撤退

先週は、日本の財政状況についての講演を行いました。
準備もそれなりに大変だったのですが、おかげで実りあるものとなりました。
本職というべき、地方議会の議員さんもおいでだったと、後で聞かされて驚きました!
内容については、データに関してはよく調べてあるとのご意見をいただいています。

さて、表題の話ですが

金融庁は17日、シティバンク在日支店に対しプライベートバンキング業務を手掛ける全4拠点の営業認可取り消しや、新規の外貨預金業務の一時停止などの処分を発表した。
処分を受けてシティバンクはプライベートバンキング部門を閉鎖、世界最大の金融機関が日本での主要業務を失うという異例の事態となる。
(9月18日日経)

金融庁は、シティバンクの国内支店が富裕層向け業務で犯罪への関与が疑われる顧客との取り引きを推進するなど重大な違法行為を繰り返したとして富裕層向けの業務を事実上全面的に停止することなどを命じる行政処分を出しました。
(NHKニュース09/17)

 同支店では、元社員が顧客から約8億6300万円をだまし取った詐欺の罪で今年6月、実刑判決を受けており、金融庁は社内の法令順守体制が不十分と判断した。また、預かった顧客資産の管理がずさんであるほか、検査への対応にも非協力的な面があり、同庁は内部管理体制を問題視している。
 同支店は国内最大の外資系金融機関だ。富裕層を対象としたプライベートバンク部門は、資産1億円以上を保有する顧客などを対象に、資産運用や融資業務などを行っている。同支店は、2001年にも銀行法や証券取引法に違反して有価証券の売買仲介業務などを行ったとして、担当部門の業務停止処分を受けたほか、顧客情報の入った磁気テープを委託先のシンガポールのデータセンターが紛失し、今年6月に内部管理体制の見直しを求める業務改善命令を発動されている。
(読売新聞9月5日)

このブログでも何度かとりあげたシティバンクですが、プライベートバンク部門は1年以内に完全撤退することになります。行政処分に対する不服申し立て、行政事件訴訟はしないようですね。今のところ、個人向けリテール部門は撤退しないことになっているそうです。もし国内からリテールも撤退することになれば、海外とのゲートウェイとして使える銀行はかなり限られてきますね。

他にゲートウェイとして使えそうなのは

・ゴーロイズ(ロイズTSB日本支店のサービス)
・ブラジル銀行
・一部の為替取引業者
・郵便貯金(円送金)
・オーストラリアニュージーランド銀行、香港上海銀行などの日本支店(それぞれのネットワークへ送金)

と、使い勝手や便利さの面から、なかなか難しい領域になってきますね。

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by kanconsulting | 2004-09-19 00:00 | 海外銀行
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