国の財政赤字(2)

ヘリコプターマネー(ヘリマネ)という言葉があります。これは、ヘリコプターから現金をばら撒く、転じて、国が国民に無条件にいくばくかの現金を与える、という意味です。世の中に出回るお金の量を増やして、経済を活性化させるという効果があると期待されています。

これが、現状のデフレ退治に効果がある、しかも実質上国の負債は増加しない、という経済学者がいます。

しかし、これまでこのブログなどで指摘しているように、

・このようなヘリマネは、結局は、国債を発行してその分減税しているのと同じ。
・減税の乗数効果は大きくありません。(公共投資のような「膨らし粉」効果はないということです)
・ヘリマネや減税による景気対策は、結局、財政の維持可能性を小さくします。

データがなく推測でしかものを言えませんが、このように指摘します。

もちろん、異論があると思います。しかしながら、

・もし仮に「減税やヘリマネには、財政支出以上の効果があるのだ」としても、国民自身が減税やヘリマネを行えるわけではありません。

とも指摘します。そうすると、国民自身が行える対策は

①国全体の経済を活性化させるために、どんどん支出を増やす
②国債を購入するなど、円立てで安全な資産にシフトする
③外貨建て資産へのキャピタルフライトなどで資産保全を行う

くらいでしょうか。

①は、総額人件費が抑制されるご時世ですので、なかなか厳しいでしょうね。物価と賃金の両方が下がるのが負のスパイラルです。
②これまで当ブログなどで指摘していますように、全然「安全な資産」ではありません。
③確かに資産保全にはなるのですが、合成の誤謬といいますか、国民全員が資産保全できるわけではありません。

そうこうしているうちに景気が回復してくれればいいのですが、税収増よりも長期金利の上昇が先に来そうな感じですね。
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by kanconsulting | 2004-10-25 00:23 | 経済状況
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