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足し算・引き算で歴史に学ぶ 関東大震災・昭和東南海地震・チェルノブイリ原発事故

金持ち爺さんは、時々ではありますが、「歴史は繰り返す。歴史に学べ」と言っていました。また、簡単な歴史年表(学校で使うような)を見せて、なぜ似たような出来事が周期的に起こるのか、ということを何度か教えてくれました。学ぶということは真似から始まりますので、まずは真似からスタートいたします。

もちろんその時代背景・力学関係が異なるため、単なる数字の遊びであるとの非難はあるものと思いますが、一つの思考実験として、以下のストーリーを考えております。

関東大震災(1923)周辺の出来事と、このたびの東日本大震災(2011)を重ね合わせると、「大震災からの復興半ばで、まだその傷が癒えきらない間に、世界的な経済的ショックが発生する。各国において、過剰在庫を処分し、超過需要を喚起するため、地政学的ショックが引き起こされる。」というストーリーが見えてきます。

1912 バルカン事件
1914 第一次世界大戦
1923 関東大震災
1929 世界恐慌
1937 シナ事変
1939 第二次世界大戦
1945 原爆投下・無条件降伏

2001 世界同時多発テロ
2011 東日本大震災
2017 第二次世界恐慌?
2025 第二次日中戦争?
2027 第三次世界大戦?
2033 核兵器の使用による終焉?

あくまでひとつのストーリーです。

地震に着目するのなら、太平洋戦争中の東南海地震(1944)と、今回の大震災(2011)を重ね合わせると、「もともと苦境にあったところに、大地震が発生する。その翌年に、原子力に関係したアクシデントがもとで、国家システムが停止する。さらにその翌年に、誘発大地震が発生する。」のストーリーも見えてきます。

1944 昭和東南海地震
1945 原爆投下・無条件降伏
1946 昭和南海地震
1951 サンフランシスコ講和条約

2011 東日本大震災
2012 福島第一原発爆発事故?、日本国デフォルト宣言・IMF管理下?
2013 関東直下型地震?
2018 新生日本国再独立?中国・ロシアに併合?

というストーリーもあるでしょう。(個人的には、これが一番実感に近いように思います。)

他方、原子力事故ということに着目すると、同じレベル7である「チェルノブイリ原発事故(1986)」を基準にすると、「大規模原発事故の翌年に大規模な経済的ショック、そして次々と、その当時の前提条件が崩れていく」、というストーリーも、見えてきます。

1971 ドルショック
1973 オイルショック
1979 スリーマイル島原発事故
1986 チェルノブイリ原発事故
1987 ブラックマンデー
1989 ベルリンの壁崩壊
1991 バブル崩壊

1999 JCO臨界事故
2007 新潟県中越沖地震・柏崎刈羽原発事故
2007 サブプライムショック
2008 リーマンショック
2011 東日本大震災
2012 スタグフレーション・ショック?
2014 いくつかの国家システム崩壊?
2016 資本主義体制崩壊?各国通貨の廃止と世界通貨導入?

もちろん、ひとつのストーリーですし、「似たようなイベントが、その原因・背景を加味することなく、単純に足し算・引き算で、繰り返し起こると計算できる」という理論的根拠はありません。

しかしながら、「今回だけは特別だ。過去の過ちは繰り返されない。」という甘い期待が常に裏切られてきた人類の歴史を鑑みるに、「単なる計算に過ぎない」という単純な指摘を上回る示唆を得られるものと思います。
by kanconsulting | 2011-04-13 22:02 | 経済状況
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