金融機関の保有する国債

日本国債の86%を、銀行や保険会社、日銀などの金融機関が保有しているということです。
日経の記事より引用します。

【引用開始】

銀行や保険会社、日銀などの金融機関が抱える国債の残高が、過去にない水準に膨らんでいる。金融機関が保有する国債の残高は500兆円を突破。日銀では金融緩和の手段として市場から国債を大量に買い入れた結果、資産が150兆円に膨張するという異常事態になっている。国債を通じて国の借金を金融機関が引き受ける構図は2005年も続きそうで、引き受け手が国債価格の変動リスクに揺さぶられる恐れが強まっている。

日銀の調べによると、2004年9月末時点の金融機関の国債保有残高は503兆円(時価評価)。前年同期に比べて6.1%増えた。国債発行残高は587兆円なので、ほとんどを金融機関が保有していることになる。

【引用終了:1月1日日経新聞】

先日のブログに記述しましたように、国債・地方債の大半を国内金融機関が所有し、さらに、直接間接に日銀が国債を引き受けて日銀券を発行するというするという構図は今に始まったことではありません。

ここでのポイントは、
・金利上昇・国債価格下落があると、金融機関に多大なダメージを与える可能性がある
・日本銀行の資産が劣化してきており、円の信認は安泰ではない
・もし国債の消化未達があると、信用危機が発生する可能性も捨てきれない

しかしながら
・国債の時価評価を取りやめ、簿価評価ができるように法改正されてきている
・他に基準債券が無いことから、引き続き国債は日本の債券市場でノーリスクとして扱われるだろう
・日銀券の発行量は増えてきているが、タンスなどにデッドストックされている割合が多く、単純にインフレとはなっていない

とも指摘します。

このままの状況は危機的といえば危機的なのですが、その危機を内包したまま増幅させ、今年も進むであろうと考えています。つまり、国単位で、巨大なババヌキをやっているとも言えます。そのババを引かされるのは、国民なのでしょう。
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by kanconsulting | 2005-01-02 11:32 | 経済状況
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