総円高と金利裁定取引

現在、ドル、ユーロ、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフランなど各国通貨に対して、円高となってきています。私は中期円安予想を立てており、それにしたがって買いポジションを保有しているのですが、含み損が膨らんだため、一部ポジションを決済して損きりに入っています。

金利裁定取引では、低金利通貨(たとえば円)を借りて、高金利通貨(たとえば豪ドル)を買うことで、スワップ(金利差)を稼ぐことができます。

たとえば、80000円を担保に、約80万円を借りて、10000豪ドルを買いたてるという為替取引をしたとします。このレバレッジは10倍です。ですので、スワップ金利はおおむね、
(豪ドルの金利-円の金利)*(レバレッジの倍数) ・・・現在ですと114円/日(年利換算で52.0%)
となります。

多くの人がこのような取引を行うと、豪ドルの人気が出ますので、豪ドル高(円安)になります。そうなると豪ドルの買いポジションを持っている人は含み益が出てきます。買うから騰がる、騰がるから買うといった状態になります。利益確定のために、ポジションを決済する、すなわち豪ドルを売却し、借りていた円を返すことで、スワップ金利と、為替差益を手にすることができます。

しかしながら、このような為替取引は、円高に振れた場合には、損失をもたらします。4円の円高で40万円の含み損となり担保が半分に目減りし、8円の円高で80万円の含み損となり担保は消滅します。普通は担保が半分になるまでの時点で反対売買による決済、損切り(ロスカット)をして、それ以上損失が出ることを防ぎます。この場合は豪ドルを売却し、借りていた円を返すことで、為替差損を計上します。
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by kanconsulting | 2005-01-17 07:36 | 経済状況
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