2001年以降、スキミングといわれるキャッシュカード偽造による犯罪が増加しています。
具体的には、 ・キャッシュカードの番号、銀行口座情報を抜き取る ・その情報を元に、偽造カードを作る ・推定した暗証番号とあわせ、ATMから引き落とす という手順になります。 銀行口座番号を抜き取るのは、 ・家屋に侵入し、あるいはゴルフ場の貴重品などから、番号だけをコピーする ・捨てられたATM支払い票を拾う ・商店などでデビットカード支払い時に、従業員がデータをコピーする ・磁気的方法により、離れた場所から読み取る などの方法により可能とされています。 番号だけをコピーされれば、機械があれば偽造カードが作れてしまいます。ただし暗証番号は、電話番号、誕生日などから推定するようです。 そして、このような手法で預金を盗まれた場合、約款で定められたとおり、日本の銀行ではお金は帰ってきません。恐るべきことです。アメリカの銀行では「50ドルルール」として、被害総額から50ドルを引いた金額が補償されます。ヨーロッパ系の銀行では、国や銀行によって異なりますが、たいてい補償に応じます。それが当たり前なのです。 自分のお金を管理し保全して、よりよくお金を使うためのパートナーが銀行です。「犯人が(まぐれであっても)正しい暗証番号を打ち込んだなら、それ以上の責任は無い」という日本の銀行は、世界基準で見てパートナーというには力不足でしょうね。 ※追加 預金そのものは銀行の所有物であり、スキミング引き出しによる直接の被害者は銀行です。
by kanconsulting
| 2005-01-22 19:15
| 海外銀行
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