ニセ札

今年の正月を皮切りに、旧札の偽札が横行していることをご存知の方も多いでしょう。特に今回の一連の事件では、
・海外を含む多量の使用
・パソコンとプリンターによる稚拙な偽造
・多数の模倣犯
が特徴となっています。

そして、日本銀行は、
「旧札の造幣を中止し、回収する。今後は新札のみ発行する」
ことを発表しました。

【引用開始】

日銀は14日、偽造された旧1万円札が大量に出回っていることを受け、週明けの17日から日銀券(お札)の発行をすべて新札に切り替えると発表した。最新の偽造防止技術を駆使した新札の流通を急ぎ、偽造されやすい旧札を早期に回収する。世の中に出回っているお札の全量を新紙幣に入れ替える目標時期を、当初計画より半年以上早め2006年春とする。自動販売機などの新札対応を促すために関連業界にも協力を要請した。

日銀は昨年11月に新札の発行を開始。約3年の準備期間に新札の印刷が十分に進まなかったため、新旧の紙幣を7対3程度の割合で並行して世の中に供給していた。国立印刷局による印刷が進むのを待って今年4月に新札での全量発行に切り替える予定だったが、全国各地で偽造1万円札の被害が広がったため、急きょ17日に前倒しすることにした。

日経2005/01/14
【引用終了】

紙幣の寿命は、一般的に半年といわれます。日銀券発行残高は、74兆8668億円(2004/12)です。2006年春までに、膨大な量の旧札が日銀に吸収される予定となっています。今回の事件をきっかけに、すぐに旧札が使用停止になるということはないでしょう。しかしながら、23兆円といわれるタンス預金は旧札であることから、「2006年以降には、旧札が使えなくなるのではないか」と懸念する人もまた多いのでしょう。

世界で一番偽札の多い紙幣は、アメリカドルです。世界中で決済通貨として使用されていることが最大の理由ですが、印刷が比較的簡単なことも拍車をかけているようです。

紙幣は基本的に「豪華な紙切れ」です。その裏には「信用」が必要です。数百数千枚のニセ札では、日本円の信頼は揺るぎないでしょう。しかしながら、「国が、自分の信用力以上の紙幣を発行する」ことは、紙幣(通貨)に対する信頼を低下させる行為に映ります。
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by kanconsulting | 2005-01-25 01:43 | 経済状況
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