では、どのファンドがいいのか(4) 収益環境指数

これまでに、
・カネは、儲かりそうな資産クラスを目掛けて、世界中を駆け巡る
・カネが集まった資産クラスは、ブームとバーストを形成する
・特に、昨今の市場では、カネ余りによる資金が流れ込むことでトレンドを形成する
・一般投資家は、そのトレンドに尻馬で乗り、結局損をさせられることが多い
と述べました。

では、
・儲かりそうな資産クラスを、指標を使って見分けることはムリなのか?
・株式などで、ファンダメンタルズなどを反映して儲かりそうなセクターを見分けることは出来ないのか?
という意見があると思います。

一般的な指標としては、景気動向指数を使うことが多く、それにより景気を判断します。
・景気動向指数は、先行系列、一致系列、遅行系列の3系列で成り立っています。
・先行系列で示される先行指数は、景気の山に対して5ヵ月程度先行、谷に対して2カ月程度先行
・一致指数は、3ヶ月間程度50%を上回っていれば景気拡大、3ヶ月間程度50%を下回っていれば景気後退
・遅行指数は景気の山に対して6ヶ月遅行、谷に対して12ヶ月程度遅行
といわれます。

先行指標の内容を見ると、
・生産者製品在庫率指数
・原材料在庫率指数
・学卒を除く新規求人数
・船舶・電力を除く民需の機械受注
・建築着工床面積
・新設住宅着工床面積
・建設工事手持ち月数
・耐久消費財出荷指数
・日経42種商品指数
・マネーサプライ
・収益環境指数
・投資環境指数
・中小企業業況判断来期見通し
とあります。

この中の「収益環境指数」は、普通は
・収益環境指数=交易条件指数(つまり輸出物価÷輸入物価)*設備稼働率
・(製造業)収益環境指数=製造業設備稼働率*製造業総合生産者物価/製造業雇用コスト指数
などとされますが、大和総研によると、
・収益環境指数=鉱工業出荷指数*(産出価格-投入物価*投入比率)
つまり(単位マージン*出荷数量)とする収益環境指数が、営業利益の動向と良好な一致を示すとしています。

週間ダイヤモンドによると、この収益環境指数を基にした分析として、
・鉱工業出荷は頭打ち、単位マージンが伸びて天井になるため、商品市況は弱含み
・セクターでは、鉄鋼・非鉄が好業績、繊維・パルプ・窯業土石はピークアウト、加工組み立て業はマイナス
と述べています。

このようなマクロ分析は、証券会社や投資会社のレポートとして公開されており、簡単に入手することが出来ます。

しかしながら、このような分析を元にして、ファンドマネージャーががんばって構成銘柄を入れ替えているはずの「株式アクティブファンド」が、単なる銘柄平均である「株式パッシブファンド(たとえばTOPIX連動ファンド)」に負ける、という事実があります。高い手数料を払って運用してもらっている意味が薄いというべきでしょう。

そこでわれわれの取るべき方策としては、株式投資ならという前提では
・自分で複数の銘柄を組む、自分ファンドで運用する。10銘柄も組めば、リスクは相当軽減されるが面倒。
・銘柄選定せず、株式市場全体の平均に投資するという意味で、指数ファンドを買う。手数料も安い。
のいずれかを選ぶ、ということになるでしょうか。
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by kanconsulting | 2005-02-27 23:29 | 資産保全一般
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