日本株式の見通し

2003年の春からの日本株式上昇ですが、そろそろ終わりを告げようとしているように見えます。世界的な資金の流れ込んだ日本株ですが、「三段上げ」銘柄の増加など、個人投資家の資金を吸収して利食いをした機関投資家が撤退の準備を進めているような印象を受けます。

「え?今年は上げ相場ではないのですか?日経平均も上がり調子ですよ!」
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と言われるかたもおられるかもしれません。

私はテクニカル派ではありませんが、確かに、13週と26週の移動平均では、目先ゴールデンクロスにはなっています。しかし、26週と52週ではシグナルはありません。逆にデッドクロスとなりそうな感じです。短期的には上昇するも、長期的にはそのような観測は出来ないといったところでしょう。

下落に入るもう一つの理由が、「個人投資家の資金枯渇」です。
このような記事がありました。

某証券会社の統計によれば個人投資家が証券口座を開設し、その口座の残高がゼロになるまでの「生存期間」は平均1年6ヶ月。(「MA投資ブログ」より)

2003年春からの株価回復はともかくとして、2004年からの株ブームは、「ネット証券による個人投資家」の寄与が一定割合あるものとされています。特にデイトレードは、高い確率で損失をもたらす危険な投資方法(=投機)です。数学的に証明されているように、丁半バクチを毎日続けて胴元に勝てるわけが無いのです。

さらにもう一つの理由として、貯蓄率のマイナス転落による、家計の赤字化です。老後の資金を託した投資信託、年金基金が運用する株式などは、売り圧力となります。

しかしながら、2006年の商法改正により海外会社との株式交換による買収が可能となります。これは、時価総額の低い日本企業が、グローバル外資によっていとも簡単に乗っ取られることを意味します。その影響として
・日本企業の株主価値向上などによる防衛策
・M&Aを見越した株価向上
・買収された企業の切り売り
特に、時価総額が清算価値を下回っている企業などはこの影響が強く出るでしょう。

つまり、
・2005は利食いの年。個人ベースでは買い圧力が低下、売り圧力が高まる
・いったん下げたところで、外資によるM&Aが増加する
・これにより、個人から外資への資産移転が完了する

と読んでいます。
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by kanconsulting | 2005-03-12 13:23 | 経済状況
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