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チャイナ・リスク

今回の一連の「中国での民衆デモによる、大使館や商店の破壊行為」でご承知のように、中国はカントリーリスクがある国だということを再認識された方も多いと思います。市場経済を導入しつつあるとはいえ、まだ共産主義国なのです。デモそのものは別にかまわないのですが、破壊行為は良くありません。ただ、ここではその是非は論じません。

では、日本で人気の中国株への投資はどうでしょうか?実は、中国株は、世界全体の株価時価総額でいうと、本当に微々たるものです。世界株式の時価総額は、60%がアメリカ、12%がイギリス、ドイツ・フランス・スイスが各3%ずつ、などとなっています。中国株の流動性リスクは高いのです。

また、中国国内の株式市場上場株は、一般に、決算などの会計情報が不十分です。中国株に投資をするなら、H株(香港株式市場)もしくはNYSE(ニューヨーク取引所)に上場している銘柄にするべきでしょうね。

原油の値段はそろそろ頭打ちしそうですが、今後中国での石油消費の推移は堅調でしょうから、ペトロチャイナもいいでしょうね。

それにしても、日本が財政破綻すれば中国はじめアジア諸国への影響は避けられません。アジア株は銘柄を選ばない限り財政破綻のリスクヘッジにはならないことに注意したいですね。
by kanconsulting | 2005-04-14 22:43 | 海外投資
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