「インフレ+低金利」の破壊力

NHKへの投稿で、次のように記述しました。

「今後、長期金利の上昇により国公債の利払い費が級数的に増大し、物理的に利払いが不可能になる事態、すなわち国公債のデフォルトも、可能性として全く無いわけではない。」

これは、このブログでこれまで可能性を指摘している通りです。理論的背景は「日本経済 破綻か成長か/服部恒明」などに見ることが出来ます。

しかしながら、「円を遠まわしに注入し、債券を買い支えることで、少なくともデフォルトは避けられる可能性が高い」というのも、これまで指摘している通りです。

ここからも、あくまで「可能性の考察」とご理解ください。

「インフレに誘導して実質の債務額を削減し、かつ、低金利を続けて利払い費を抑えることが出来れば、デフォルトさせることなく巨額の債務の軟着陸が可能だが、インフレ・低金利により、国民に見えない負荷を転嫁していることになる。」

とは、意図するかせざるかはわかりませんが、インフレになってしまったケースを想定しています。望ましくないインフレを抑制するためには、金利を上げることが一番です。ところが、金利を上げると国公債の利払い費が増加し、「インフレによる公的債務の目減り」効果が相殺されてしまいます。そこで、量的緩和を継続するなどで長期金利を低く抑えることができれば、「公的債務の実質額を大きく削減」できることとなります。

もちろん、その場合の代償は高くつきます。低金利のままモノが高くなる「スタグフレーション」で、合法的な収奪が行われるのです。
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by kanconsulting | 2005-05-12 00:00 | 経済状況
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