「二極化ニッポン/川又三智彦」を読んで

小職は、いわゆる「破綻本」は読みません。本屋で少し立ち読みをする程度です。もし小職がそれらの破綻本を校正・編集するとしたら、半分以下の厚みになってしまうでしょう。

なぜかといいますと
・「可能性を指摘する」にとどまらず「間違いない」と断定しているが、証拠が不十分
・論理展開に飛躍がある、因果関係が成り立っていない、など、正当性が不十分
・都合のいい報道をつなぎあわせている感がある
・アングラ情報、陰謀説などが、事実に織り交ぜて記載されている
・個人で出来る対策には、選択の自由がほとんど無い

そんな中でも、この本は、「破綻ビジネス」とは違った、まっとうな観点から語っているのではないかと思います。
「二極化ニッポン/川又三智彦」
筆者は、ツカサのウィークリーマンションで知られるツカサグループ代表です。
「戦後の預金封鎖・新円切り替え」と「バブル崩壊」で、二度も資産を吹き飛ばされた筆者は、情報収集を長年行って、
「国は信頼できない」
「国家政策が国民生活を破壊する」
との観点から、
「ガラガラポンを起こさなければ未来は無い」
「2007年が転換点だ」
との主張をしています。

統計数字などを丹念に追ってトレンドを見ていることと、矛盾や論理飛躍が他の破綻本と比べてあまり気にならないので、経営者の方が読むにも耐えるのではないでしょうか。

巻末には、この手の本によくありがちな「自分だけ助かる方法」は、ありません。変化を予測して、自分で対策を考えろ、という意味なのでしょう。
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by kanconsulting | 2005-06-05 14:17 | 経済状況
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