手数料のヒミツ

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これまでも、投資信託の手数料などがリターンを下げる理由になりうることを指摘してきました。では、個人でのネット証券投資や、もっと言えばデイトレードはどうなのでしょうか。最近はネット証券が手数料ダウンしてきていますね。

仮に、約定金額に対して取引手数料が1%としましょう。簡単のために、潤沢に手持ち資金があり、その全額を使ってこの株だけを売買するとします。しかも、株価は変化しないと仮定します。

Aさんは、1年間に、10回、売買しました。およそ月に1回のゆっくりしたペースです。(これでも小職は取引回数が多いと感じますが、それは人それぞれでしょう)

Bさんは、1年間に、100回、売買しました。およそ週に2回のペースです。

Cさんは、1年間に、1000回、売買しました。およそ平日一日あたり4回のペースです。

結果はどうなったでしょうか?

Aさん 残資金 90%
Bさん 残資金 37%
Cさん 残資金 0.004%

グラフにしてみると、売買が30回くらいから、転がり落ちるように手持ち資金が手数料に吸い取られていくのが分かります。

もちろんこれは、手持ち資金の全額を毎回毎回市場に突っ込んだ極端な場合の話です。でも、売買を繰り返せば繰り返すほど、基本的には手持ち資金が減っていくことはご理解いただけたと思います。

FX(為替保証金取引)でも、基本的には同じです。FX業界大手のK社は、
10000USドル 保証金10万円 取引手数料1000円
ですから、名目取引額に対しての手数料は0.1%ですが、手持ち資金という意味で考えると、手数料は1%になるのです。

ウォーレンバフェットは、
「株式の取引は、一生を通じて15回までにしなさい。一生持ちたくない株式や、来年売ろうと思っているような株式は、買わないほうが良い」
とまで言っています。これは長期投資の奥深いメッセージなのですが、手数料というコスト、そして売買した利益に税金がかかることで複利再投資が妨げられることの2点が、資産形成にマイナスとなることに対する注意も含んでいるように思います。
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by kanconsulting | 2005-10-04 23:42 | 経済状況
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