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「住宅ローン破綻から身を守る」と言う広告の記事

「住宅ローン破綻から身を守る、そして住宅を実質タダで手に入れる」という、情報商材の広告を見ました。100ページで値段は約4万円ということでした。(高いかどうかは、読者様の判断にゆだねます。小職は、真に有用な情報であれば購入することも妨げません。)

(引用開始)
国家破産・財政破綻の切り口でいくつもの本が出ていますが、どれも役に立ちません。・・・どの本も国家破産をあおるだけで、一番大切な以下のことが書いてなのです。
●具体的に何が起きるのか?
●どうすれば、個人が危機回避できるのか?
●どうすれば、儲けることができるのか?

これらを明確に書かれた本は本書だけです。
●具体的にどうなるか書いてあります。
●個人が危機回避する方法が書いてあります。
●国家破綻時に儲ける方法が書いてあります。危機回避だけではなく、ピンチをチャンスに変えます。
(引用終了:「住宅ローン破綻から身を守る、そして住宅を実質タダで手に入れる」)

サンプルを見ますと、FX(為替保証金取引)で、持ち家ローンの金利上昇リスクをヘッジするという趣旨のようです。また、資産額の1/10の資金が必要とあることから、レバレッジ10倍(普通のFX会社の最高レバレッジ)で運用するのでしょう。

しかし、この戦略にはいろいろと問題点がありそうです。

まず、以下の項目について考える必要があります。
・通貨の選択
・為替レートの変動
・短期金利(その差)
・インフレ率

レバレッジ10倍ですと、どうしても攻撃的なポジションをとらざるを得ませんので、長期保有が難しい点があります。実際上は、もっと低レバレッジで、なおかつ、ポジションの構築時期も選ぶ必要があります。
さらに、財政破綻前には必ずしも円安になるとは限らず、国内需要の減退による円高さえ考慮に入れる必要があるのです。同じく、円の短期金利が上昇することでスワップが持ち出しになって損失を広げる可能性もあります。
そもそも、そのような財政危機において、FX会社が国よりも信用できるというのも危なげです。先週も、世界的に有名なFX(外国為替)業者であるレフコ社が、破綻直前となり、取引停止となっています。

経済予測については、過去の例・他国の例は参考になりますが、確実にそのとおりとなるような性質のものではありません。したがって、どのような戦略でも「絶対」はないのです。

投資は余裕資金・自己責任で、各種リスクにはくれぐれもご注意ください。

(皆様のご希望があれば、小職がもっと安全と思われる手法を公開いたしますが、いかがでしょうか。)
by kanconsulting | 2005-10-19 02:55 | 資産保全一般
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