「あと1億円生涯収入を増やす本/森永卓郎・加治将一」

SAPIOに連載されていた、「あと1億円生涯収入を増やす本/森永卓郎・加治将一」を紹介します。この本は、「あと1億円生涯収入を増やすための方法が書いてある本」ではありません。「あと1億円生涯収入を増やすためのマインドセットが書いてある本」なのです。直接参考になるというよりは、何かのヒントになりそうな情報を転載して紹介します。
(※マインドセットとは、簡単に言うと心構えや、意識の枠組みを示す。言外に「これまでの常識を超える」というニュアンスを含む。)

森永卓郎は、前書きで、次のように指摘しています。
「サラリーマンが1億円ためるためには、次の5つが必要だ。
①タネ銭
②カネの儲かる仕組みを知る
③情報を収集し判断する
④瞬時に行動に移す
⑤お金を好きになる」

加治将一は、あとがきで、次のように指摘しています。
「カネを儲けているつもりで、実はカネにコントロールされているということがある。カネの奴隷になってはいけない。」

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(不動産関係)
・全国の公営住宅の家賃滞納が200億円ある(当時)。公営住宅は家賃が安めだが、それでも払えずに立ち退きや訴訟になるケースが多い。
・カネを持っているハゲタカ(REITの親玉)が不良債権処理の不動産を安く買い占めた後は、インフレに切り変えることで大もうけが可能。
・民間金融機関の住宅ローンのうち、固定金利は2%未満、変動金利が98%(当時)。変動金利が2桁に上がれば、破綻が続出する。
・一般の人でもキャッシュがあれば競売物件は買える。高利回り(>10%)の物件もあるが、落札は競争が激しく、落札後の不法占拠の問題もあるため自己責任で。
・良い物件があれば、アパート投資は頭金300万円から(物件価格6000万円~)。ワンルームはお勧めしない。
・収入物件を買うとき以外はローンは組まないのがユダヤ系の常識。自宅やレジャー物件をローンで買わない。

(会社勤め)
・アメリカの会社は能力主義というのは誤り。アメリカは一定の年齢からは長期雇用であり、条件付の年功賃金と言える。(アメリカのホワイトカラー/小池和男 1993)
・世界で長時間労働をしているのは、アメリカ、イギリス、日本。日本は、貧乏階級でありながら、働き方だけはアメリカのエリートがスタンダードだと思い真似をしようとして過労死している。ヨーロッパのサラリーマンは定時で家に帰り、休みもちゃんと取っている。

(税制)
・森永卓郎は、会社からの給料と、印税などの事業収入の2本建てだが、それは税制上はかなり有利。
・源泉徴収・年末調整は、納税者に痛税感を味わせないための陰謀。一種の愚民化政策とも言える。「特定支出控除」が認められるのは年間数人。
・今回(当時)の税制改正では、相続税の最高税率を70%→50%に引き下げるなど、金持ちが税金を払わなくてもよい仕組みになってきている。

(日本人)
・日本人は高値で買って底値で売ると言われている。日本人はアクションが遅いので、先んじて動く人間だけがカネを掴むことが出来る。
・日本人ほどカネ儲けの下手な民族はいない。ほとんどの日本人がカネ儲けのタネを見逃している。
・ロバートキヨサキの、「金持ち父さん」のモデルは商才に長けた中国人のイメージ、「貧乏父さん」のモデルは真面目だがうだつの上がらない日本人のイメージ、とのこと。

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小職は、「安易に不動産投資に手を出すのはお勧めしない」とだけ、指摘しておきます。
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by kanconsulting | 2005-10-28 01:31 | 経済状況
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