臨界点(クリティカルポイント)近し 国家・地方の長期債務1000兆円に

物理学には、臨界点(クリティカルポイント)という概念があります。ある変数が臨界点を超えてしまうと、あとは制御できなくなってしまう「引き返し限界点」というニュアンスがあります。

国家財政の負債についても、どれくらいまでなら「引き返しが可能なのか」という「臨界点」については、それ以外にも、担税力、GDP成長率、インフレ率、長短金利、などを総合的に勘案する必要があるとのことで、まだ結論を見ていません。ですが、「国家財政の負債がGDPの3倍を超えたことは歴史上ない」という事実から、「いくら何でもGDPの3倍が限度だろう」とする論調が、それなりに受け入れられているようです。とはいっても、「GDPの2倍である1000兆円なら、持続可能性が高い」とする根拠が乏しいのも事実です。

そして、「国・地方の借金」が1000兆円を超えるのも、間近となりました。日経の記事を引用します。

(引用開始)

「9月末の「国の借金」、最高の799兆201億円に」

財務省は22日、国債、借入金などを合計した「国の借金」が今年9月末で799兆201億円になったと発表した。6月末より約3兆円(0.4%)増え、過去最高を更新した。国民1人当たりの借金は約626万円になり、6月末より3万円増えた。

普通国債は6月末より約8兆円増の518兆円。個人向け国債や20年債の発行拡大で長期国債が約5兆円増えたほか、5年債などの中期国債も約2兆円増えた。

財政投融資の財源となる財投債は、多くが償還期限を迎えておらず、累積が進み、6月末より3兆円増の127兆円になった。政府の一時的な資金繰りにあてる政府短期証券は為替介入のための資金を国庫の余剰金で調達することにしたため6兆円減って91兆円になった。借入金は旧本州四国連絡橋公団の債務が繰り上げ返済されたことなどで4000億円減り、58兆円となった。

地方の長期債務は約204兆円あるため、国と地方を合わせた長期の借金は、重複分を除いても1000兆円近くに膨らんでいる。 (20:00)

(引用終了 日経ネット2005/12/22
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by kanconsulting | 2005-12-25 01:32 | 経済状況
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