ライブドアショック ~すべての皆様に

皆様ご存知のように、ライブドア関連の株式がストップ安となり、かつ、東証全銘柄が売買停止となりました。

市場(個人投資家)はちょっとしたパニックになっているようです。

小職は、以前より主張しているように、以下のような考えを持っています。

日本株式は、外国株式に比べて、長期投資に向かない
・特に、二部、新興市場には、素人は手を出してはいけない
・どうしても日本株式で利益を上げたいと考える場合は、「正しい投資」を行う必要がある
・信用買いは禁止。信用買いで担保に株式を差し入れるのはもってのほか。

以前のエントリー「日本株式投資の真実」(2005/11/28)にて、次のように述べました。

(引用開始)

小職は、以前から次のように考えていました。

①日本株式は、人口動態などから、今後長期での成長が期待できない。
②日本株式は、外国株式に比べて、株価の割に利益が少ない。(PERが高い=長期投資は不利)
③日本株式は、投資家への還元姿勢が弱い上に、投資家を損させるような姿勢が見られる。
④特に、今後の日本が財政破綻を迎えた場合には、日本株式は紙くずとなる可能性がある。

また、日本株式では額面発行増資が廃止され、すべて時価発行増資となったことから、長期投資を日本株式で行うのは難しいと言えるでしょうね。

(中略)

(投資家を損させるような姿勢が見られる)
・エクイティファイナンス・IPOで、多量の株式が供給されている。(株主価値が希薄化している)
・MSCBなどの、既存の株主利益を損なう手段が安易に取られすぎている

※MSCBとは 転換価格下方修正条項付きの転換社債。通常の転換社債(CB)では、社債を株式に転換価格が事前に決められているが、MSCBでは株式時価より割り引いた価格で転換できる。MSCBの買手はほぼ確実に儲かるが、株価は下落し、しかも発行済み株式が増加して一株利益も減少するために、既存株主の利益は損なわれる。ライブドアがM&A資金調達のために発行したことで有名。

(中略)

よく見てみると、『今の日経平均はバブル時のピークの4割ですが、日本株式の時価総額はピークの8割に達している』のです。・・・これをバブルの再来と言わずして、何をバブルの再来と言うのでしょうか?

(引用終了)

また、過去のエントリー「IPO(新規公開株式)の注意点」(2005/12/22)で、次のように述べました。

(引用開始)

②「(IPOの株式を公開で)売るほうは、会社が将来利益を上げなくても、プレミアムで高くなったPER分の将来利益を手にすることができる」

これは、「株式公開すれば、オーナー・ストックオプション保持者は爆発的に儲かる」ということの裏返しなのです。また、将来有望そうに粉飾した会社が新規公開していることからもわかるように、「合法的な詐欺まがい」のようなIPOがあることも注意しなければいけません。

(引用終了)

さらに、「株式成功の基礎 10億円儲けた人たち/林輝太郎」には、『絶対の禁止事項』として、以下の項目が挙げられています。

(絶対に手がけてはいけない種類の株) P90
・仕手株
・人気株
・テーマ株
・品薄株
・新規公開株
・二部上場株、青空株(店頭株) 今で言うマザーズ、ヘラクレス、ジャスダックか

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さて、この一件が、日本株式に与える影響を考えて見ましょう。

まずは、「信用取引における株式の担保価値」があります。今回の件で担保割れが発生し、それにより、信用買いを行っている個人投資家の投げが、ある程度発生すると見ています。これまで個人投資家が活躍していた「動きの軽快な」新興市場を中心に、下げ圧力が無視できなくなるほど大きくなるとみています。

これまでの新興市場(ジャスダック、マザースなど)の値動きが、ファンダメンタルズから乖離した「人気中心」であったことは明らかです。

(こういうことがあるから、昔からプロの相場師にとっては、「IPO・二部・店頭は禁止」なのです。)

その後、どうなるかは、小職にはわかりません。短期間の厳しい調整の後、個人投資家が振り落とされて、外国人投資家の買い出動による回復があるかもしれません。短期間ではなく、当分軟調な展開になるかもしれません。期間はともかく、調整が終われば再び天井を更新するかもしれません。

ですが、「天井近辺の値動きが一番激しく、天井近く・バブル崩壊直前の上げが一番『すさまじい騰げ』なのです」。普通の投資家が、天井で売ることは不可能なのです。

ですから、昨年の年末から、小職は複数の知人に、次のように言っていました。

「日本株式は買い危険水準に入ったから、目をつぶって売りなさい。」

(引用開始)

Commented by kanconsulting at 2005-12-25 01:45 x
株式における「人気」とは、はかないものなのです。いろんな知人に「どの株がいい?」とよく聞かれます。そのすべてに、「目をつぶって売りなさい」と言っています。
多少話の分かる人には、「日本株を買うくらいなら、ドル(FX)、ゴールド、外国株インデックスに投資しなさい」と言うでしょう。

(引用終了)

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一般的には、「投売り」は、買いです。ですが、世界を見渡してみると、「多少ディスカウントになったからといって、あえて日本株を買う必要はない」のです。

「どうしても日本株をやりたい!」という皆様には、「来るべきその日」に備えて、「売りのテクニック/林輝太郎」を読まれるように、お勧めします。

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by kanconsulting | 2006-01-18 21:03 | 経済状況
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