国債の発行額は税収の3倍 国債市場からの逃避

日本経済新聞に、次のような記事が掲載されました。

(要約)

・国債の発行額は06年度には税収の3倍の138兆円に達する。
・税収の3倍もの国債が発行されるので、利払費の増加が税の自然増を上回る。
・経済成長は、逆に財政収支の悪化をもたらす可能性もある。
                    
(終了 4/11)

その理由として、
・経済成長にしたがって、一般的に税収は増える
・長期金利は、期待成長率と期待インフレ率を反映して上昇する
(名目金利=期待成長率+期待インフレ率+リスクプレミアム)
があるようです。

関連した過去のエントリーもご覧ください。
「名目成長率と長期金利」(古い記事ですが)
「国家破綻を回避する方法(2)」(古い記事ですが)
「株式からのリターンの根源~なぜ株式で資産が殖えるのか?」(リスクプレミアムの解説)


また、富田俊基(中央大学法学部教授)も、次のように指摘しています。

(引用開始)

さらに、税収と利払い費の関係も今後ますます楽観できる情勢にはない。06年度の税収46兆円に対して、国債発行額は借換債108兆円を含めて138兆円と、税収の3倍にも達する。これまでに発行された国債が次々に満期を迎えるが、償還財源がないので100兆円を超える借換国債を発行しているのである。

成長率と金利の関係について、経済財政諮問会議でも熱心な議論が行われているようだが、国債発行額が税収をはるかに上回っていることに、もっと留意すべきである。

(引用終了:「週間木村剛 [フィナンシャルi] 06年度予算 真の実力は?」

国債を多量に保有している機関投資家が、損切りとして国債を売り逃げるようなことがあれば、国債価格は下がり、金利は上がってしまいます。ヘッジファンドなら、国債をカラ売りでしょう。

動きはすでに顕在化し始めている、といっては言いすぎでしょうか。

(引用開始)

日銀総裁「債券市場、一部に不安定な動き」

日銀の福井俊彦総裁は11日の金融政策決定会合後の記者会見で、3月に量的緩和政策を解除した後の金融市場について「債券市場の一部にボラタイル(不安定)な動きがみられる」と述べ、上昇傾向にある中長期金利の動向を注視していく考えを強調した。(中略)

ただ、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りが一時1年10カ月ぶりの水準となる1.9%に上昇するなど、中長期の金利は上昇傾向を強めている。(略)

(引用終了:NIKKEI NET
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by kanconsulting | 2006-04-12 00:49 | 経済状況
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