金利上昇 制御不可能な巨大怪獣が暴れだす日

以前のエントリー「国債の発行額は税収の3倍 国債市場からの逃避」にて、次のように述べました。

(引用開始)

・国債の発行額は06年度には税収の3倍の138兆円に達する。
・税収の3倍もの国債が発行されるので、利払費の増加が税の自然増を上回る。
・経済成長は、逆に財政収支の悪化をもたらす可能性もある。
                    
その理由として、
・経済成長にしたがって、一般的に税収は増える
・長期金利は、期待成長率と期待インフレ率を反映して上昇する

・・・さらに、税収と利払い費の関係も今後ますます楽観できる情勢にはない。・・・これまでに発行された国債が次々に満期を迎えるが、償還財源がないので100兆円を超える借換国債を発行しているのである。・・・国債発行額が税収をはるかに上回っていることに、もっと留意すべきである。

(引用終了)

昨今、長期金利がじわじわと上昇してきています。

(引用開始)

長期金利、財務省は冷静な反応

長期金利が18日、一時2%まで上昇したことについて、財務省は「財政への影響はすぐにはない」と冷静な反応を示している。2006年度予算では長期金利2%を前提に国債の元利払い費を算出しているが、発行している国債の種類は10年物だけではなく、5年物や30年物など多様。2%を超えても国債の利払い費が当初想定よりただちに膨れあがる事態にはならないからだ。
ただ谷垣禎一財務相は同日午前の閣議後の記者会見で長期金利の上昇傾向について「昨今の上昇のスピードは少し速すぎるのではないか」と改めて懸念を表明している。日銀の金融政策について「正しい理解が深まるように日銀も努めて欲しい」と求めた。
このまま長期金利の上昇が続いた場合、約19兆円にのぼる元利払い費が膨れあがって補正予算を組まざるを得なくなる可能性もある。財務相は「利払い費がどうなるかは我々の関心事項。よく注視する必要がある」とも強調した。

(引用終了:NIKKEI NET

「金利が上昇しても、その分インフレに誘導して、税収を増やしたり、実質金利を抑えることは可能だろう?だから問題ないのだ。」と思われる方もいるかもしれません。

ですが、税収の3倍の国債を発行していることから、

(借換え債などの利子)>>(インフレなどによる税収の伸び)

となるであろうことは、それほど間違っていないと思います。
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by kanconsulting | 2006-04-24 21:34 | 経済状況
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