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書籍紹介 国内の構造的問題と、国際関係・アメリカ問題 ~特別会計と年次改革要望書

小職は、いわゆる「破綻本」を読みません。本日は、日本のおかれた現状を冷静に見つめるための、参考書籍を紹介します。

皆様にも、お一人お一人が現状を冷静に観察し、その原因と対策を考えるために、このような書籍を手にされることをお勧めします。

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【国内の構造的問題】

「特別会計への道案内―387兆円のカラクリ/松浦武志」

言わずと知れた、特別会計についての金字塔です。日本の国家予算は、特別会計を抜きにして語ることは出来ません。小泉改革においても、特別会計を改革するといいながらその試みは遅々として進んでいない(進めたいと思っていない?)のが現状です。

「日本が自滅する日―官制経済体制が国民のお金を食い尽くす/石井紘基」

日本が「資本主義ではなく、社会主義的な計画経済」の国であることを明らかにした書籍です。著者は国会議員でしたが、2002年に刺殺されています。この事件には不審な点が多く、このような事実を公表されることを嫌った勢力による計画的な暗殺だったとする声もあるほどです。

「官僚天国日本破産/石井紘基」

上の書籍の内容を、マンガで分かりやすく公開したものです。

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【国際関係、アメリカ問題】

アメリカ政府が毎年公表している『年次改革要望書』(規制改革要望書)については、皆様もご存知だと思います。その背景にある、日米関係の正体を明らかにする試みです。

「国富消尽―対米隷従の果てに/吉川元忠」

「国富防衛」「対米自尊」を唱え続けた吉川元忠氏の遺作です。昨年ありました、ライブドアによる買収騒動、法改正による「三角合併」の容認、「郵政民営化」、そして日本がアメリカ国債を買い支えている背後には、アメリカの強い意図があると指摘しています。

「黒字亡国―対米黒字が日本経済を殺す/三國陽夫」

日本経済を苦しめたデフレと、赤字を垂れ流すアメリカの好況は、マネーの還流にあると指摘し、その亡国の構図を暴きます。

「売られ続ける日本、買い漁るアメリカ―米国の対日改造プログラムと消える未来/本山美彦」

『年次改革要望書』以外にも、『共同現状報告書』『外国貿易障壁報告書』『日米投資イニシアティブ報告書』『首脳への報告書』という、日本改造を進めるアメリカ政府の五つのレポートについて読み解きます。
by kanconsulting | 2006-05-27 11:01 | 経済状況
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