スタグフレーションの足音

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景気局面は、これまでの好景気(本当にそれほど好景気だったのでしょうか?)を終えて、不況局面に入りつつあると認識しています。

そして、原油など素材インフレが進行しつつある中で、間違いなくインフレ局面に入りつつあるとの認識も、間違っていないと思います。

不況下のインフレは、経済活動にとって大きな打撃です。

これまで、何回も「スタグフレーションを警戒する」と述べてきましたが、その可能性が高まってきたと思います。

(引用開始)

「金利上昇とヘッジファンド」

つまり長期金利の上昇。製造業は円高と資金調達コストの上昇で打撃を受ける。日経平均は、先物から下がりだす。一方でローンと物価が家計を圧迫する。地獄のスタグフレーションだ。

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「量的緩和の解除(2) 経済成長率と物価上昇率で考える、インフレの足音」


「経済成長率」と「物価上昇率」がともに(+)ですと、国家債務は実質的に減少していきます。むろん、債権保有者や年金生活者は、その分、割を食うことになります。国家としては、出来ることなら、低金利を続けて、借り換えを続けながら、債務を目減らししたいと考えるのは自然なことでしょう。

ところが、政策低金利は貨幣バランスにおいて「供給>需要」となり、過度のインフレを引き起こしかねません。スタグフレーションとなるため、もちろん、好ましくありません(下図)。

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「「インフレ+低金利」の破壊力」

「インフレに誘導して実質の債務額を削減し、かつ、低金利を続けて利払い費を抑えることが出来れば、デフォルトさせることなく巨額の債務の軟着陸が可能だが、インフレ・低金利により、国民に見えない負荷を転嫁していることになる。」

とは、意図するかせざるかはわかりませんが、インフレになってしまったケースを想定しています。望ましくないインフレを抑制するためには、金利を上げることが一番です。ところが、金利を上げると国公債の利払い費が増加し、「インフレによる公的債務の目減り」効果が相殺されてしまいます。そこで、量的緩和を継続するなどで長期金利を低く抑えることができれば、「公的債務の実質額を大きく削減」できることとなります。

もちろん、その場合の代償は高くつきます。低金利のままモノが高くなる「スタグフレーション」で、合法的な収奪が行われるのです。

(引用終了)
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by kanconsulting | 2006-08-26 08:05 | 経済状況
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