日本株式投資の真実(3) 株式市場に潜む巨大なインチキ 「かまぼこ」と証券会社の自己売買

「貯蓄から投資へ!」と簡単に言いますが、何度も書くように、日本株式はその対象として必ずしも適切ではありません。なぜでしょうか?

以前のエントリーにて、次のように述べました。

(引用開始)

会計監査のはらむリスク ~日本市場にひそむ悪

プロの投資家であり、日本株式で10億円を稼いでアメリカに移住した板垣浩は、次のように指摘しています。

日本の市場および株価の変動には、何かインチキくさい感じが付きまとっているが、アメリカにはこの点少なくとも筆者の感じではそのインチキくささがない。これは初めて行った筆者にもそう感じられることで、あるアメリカ人は、日本の市場を「西部劇のような無法者のいる市場」と言ったし、他のアメリカ人でも、日本の市場を少しでも知っている人たちのすべてが持っている日本の市場についての意見ではないか、と思う。』

「自立のためにプロが教える株式投資/板垣浩」)P85

(引用終了)

「日本の市場および株価の変動には、何かインチキくさい感じが付きまとっている」とは、具体的にはどういうことなのでしょうか?そして、「無法者」とは、誰なのでしょうか?

この問題に深入りすると、本当に身に危険が及びかねないくらい、センシティブな問題です。ですので、直接記述するのは避けたいと思います。代わりに、「株の裏」*から、ヒントになりそうなブログ記事を引用したいと思います。読者の皆様方には、大人の事情につきまして、ご賢察いただければと思います。

*諸般の事情により、すでに半分の記事を削除し、サイト全体もまもなく閉鎖するとのことです。

なお、引用元の内容についてのご判断は、賢明な読者の皆様に委ねたいと思います。小職としては、判断は明示しません。また、引用内容についての質問にも答えられませんので、あらかじめご了承ください。(なお、小職の判断で、一部、伏字にしております。)

(引用開始)

「かまぼこ」

通常、我々一般投資家の注文は、寄付・大引以外は時間優先の先着順です。 でも、場中よく観察していると必ずしもそうでないことに気づくことがあります。 私が証券会社の店頭に毎日通ってた頃の実体験を一つ書きますが、値段等の数値はおおよその架空です。

東証で一日の出来高がせいぜい数千株といったほとんど商いのない或る銘柄が、朝200円で寄り付いたとします。そして202円で千株だけ売り注文が出ていて、その後30分ほど見ていても売りも買いも新たな注文が入ってきません。
そこで担当係員に千株成り行き買いの注文を出しました。店頭のクイックを見ていると間もなく202円で千株できたので、当然約定したものと思ってましたが、すぐに特買の気配が出てるのです。念のため、担当に確認したところ「私の注文はできてない。一足違いで誰かが買って、今の買い気配が私の注文だ」との事。慌てて注文を取り消しました。
そしてクイックを見ているとすぐに205円の売り注文が千株だけ出てきて、その後しばらく様子をみていても、やはり他に注文が入ってきません。改めて千株成り行き注文を出しました。すると、さきほどと同じく205で出来た後買い気配になっているのです。担当に聞くとやはり約定してないとのことで、再度注文を取り消しました。

出来高の多い銘柄ならともかく超閑散としたこんな状況で、しかも二回も続けてたまたま・・
というようなことは絶対あるはずもなく、これは明らかに私の注文をみて、それに割り込んで自分でその売り板を払ってから私の注文を通したということに他なりません。そしてそういった芸当ができるのは○○以外考えられません。
つまり、私の成り行き注文をみて、まずその売り板を自分で買って、その後私の買い気配が少し上がったところでその株を売れば差額が丸々儲けになるとということです。


後日、私の友人で元○○をやっていた人間と飲みに行った際、そのことを話すと、「なぜそんなことを知ってるのか!これはそこらの支店長クラスの人間でも知らないことなのに・・」 と驚いていました。そしてさらに少し説明もしてくれました。

我々個人が注文を出すと、すぐに取引所に通ると思ってるだろうけど、それは間違いで、皆は知らないだろうけど「かまぼこ(サヤトリ)」というのが間にいて、そいつが、○○に「こういう注文がきてるけどどうしましょう?」と伺いをたてるんだそうです。そして○○が「ちょっと待たせておけ」と言ったら、そのまま何分でもほっといたりするらしいです。
そういえば、過去にも数え切れないくらいそういう場面があったけど、これで納得できました。更新値幅の範囲内で株数が引き合う本来すぐに値がつかないといけない状況の時でも、5分どころか1時間過ぎてもいっこうに寄らず、また気配を切り上げていくこともない・・

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「経済ニュース等で」

個人投資家の多くは買うことしかしません。相場がいい地合の時はもっと上がると思って買い、
悪い地合で下がった時は安いから、あるいは持ってる株が下がって損が出てるのでナンピン目的で買い・・・。なので○○にとっては上げて儲けるより下げて儲ける方がはるかにたやすいのです。そしてとことんむしり取った個人投資家がもう株なんかこりごりになって市場から去っていった頃を見計らって、また相場を上げに転じ、その時は誰がどんな銘柄を買っても儲かるような状況をつくって、新たな市場参加者を増やします。そういうことの繰り返しのようですね。

(中略)生涯通してみた場合、個人投資家の90%以上の人間が大きく損をしていること、および○○は毎年莫大なディーリング益をあげているという事実を真摯に受け止めてください。

(他にも引用しようと考えた記事はありますが、諸般の事情のため、割愛いたします。ご賢察ください。)

(引用終了)

引用元の内容についてのご判断は、賢明な読者の皆様に委ねたいと思います。小職としては、判断は明示しません。また、引用内容についての質問にも答えられませんので、あらかじめご了承ください。

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ではどうすれば良いのでしょうか?それは、読者の皆様がご自身で考えなければならないことです。ですが、以下の記事が、ヒントになると思います。

「日本株式投資の真実」
「会計監査のはらむリスク ~日本市場にひそむ悪」
「誰がカモか? ~日本株は投資か?投機か?」
「国家破産に勝つ株式投資(1) 『ある特別な方法』とは?」
「国家破産に勝つ株式投資(2) 日本株式の3つの投資法」
「国家破産に勝つ株式投資(3) 3つの投資法の特徴」

大事なことなので、よく考えてください。

あわせて、参考文献からの引用記事もご覧ください。

(引用開始)

「うねり取り入門 株のプロへの最短コース/林輝太郎」

はじめは情報をオミット(排除)するべきなのである。情報がどの程度値動きに影響するか、だからどう利用するか、がわかってから情報に接したほうがよい。174

カンタンに有利な情報が入手できるのなら、それは「お金を上げます」ということと同じなのだから、この世の中にありえないということが分からない。もう、マインドコントロールどころか、立派な精神異常である。必勝法、指数、指標などで利益を上げた人が皆無なことは立証済みなのに、あいかわらずそれらの信奉者や情報を求める投資家が後を絶たないのは、欲なのか、夢を見ているのか。破産して目が覚めたときは時すでに遅いのである。177

相場師に弟子入りをすると、理屈よりまず波乗りの基本のやりかたを教わることになるが、その1~2年の間、新聞を読むのを禁止される。1年か2年たって、新聞を読み始めると、少しではあるが自分が記事を批判しながら読んでいるのに気づく。もちろんそれでよいのではなく、まだ始まりなのである。178

「自立のためにプロが教える株式投資/板垣浩」より

新聞は私企業である。営利追求のために新聞を発行している。大企業は大切なスポンサーであり、大証券は仲間であり、これらの不都合が書けないのは当然なのである。91

(旅行用トランク2つ分の、株式投資関連の膨大な資料を見せに持ってきた)Aさんの話は、全部が相場の下手な人に共通する、「市場と証券会社に対する正しい知識がない」「間違った方法を正しいと信じている」「技術的にはまったく未熟」なのをさらけ出していた。・・・まず、資料について、もし、あなたの身になって選べば、日経の綴じ込み、「月足20年」「四季報」「会社情報」「株価総覧」以外は、不必要どころか有害だから、即刻捨てるようにと言った。99-100

「私たち、実際に売買している者からすれば、投資家からカネを巻き上げる投資顧問も、机上の空論を書いている評論家も、投資家をダマしていることについては同じです。」113

たしかに、多少とも「相場のやり方」を知っている人には「いい銘柄」を教えるだけでいいのだが、それ以下の人には、たとえいい銘柄を教えても「まったく効果はない」のだ。いい銘柄を教われば技術の程度にかかわらず必ず儲かる、というのはまったくの錯覚だ。しかし、一般の投資家は、あいも変わらず「いい銘柄を聞きたい」と欲しており、これは今までも今後も変わらないであろう。120

「投資家をバカにしているような本」を書いている評論家のMレポートでも、「当てようと真剣な努力をしている」Tレポート屋でも、「相場の本筋を目指していない」ことにおいては同じであり、これらのレポートを読んでも、全く勉強にならず、実力もつかないのである。121

ところが、相場の先生と言われる人が、実際には相場の勉強をしておらず、「程度の低い投資家には、どんなことを言えば飛びついてくるだろうか」「どういうことを書けば、どういう題をつければ本が売れるか」「どういうことを書けばレポートが売れるか」「どういう宣伝をすれば講演会でお客が集まるか」ということだけを勉強して有名になったのであればどうであろうか。124

広い日本の中には、いいレポートだってあるかも知れないが、それでさえ、そのレポートに頼るという投資姿勢だからこそレポートを購読しているのであり、やはり、自己の実行力をつける助けにはならない。まして、情報のあやふやなこと、インチキ性、株価と情報の関係などを知った読者は、これから自力をつけ、成功への道を行かねばならないのだから、絶対に情報やレポートに頼ってはならないのである。129

「ほとんどの人は要するに不勉強すぎる。それなのに儲けようという欲は一人前だ。これではダメですよ。また、興味本位に走りすぎている、と言ってもいいかも知れない。しかし、そういう人がいないと証券会社は成り立っていかないだろうねえ。」138

「はじめが肝心なんだ。こんな本を読んではいけない。・・・その作られたスターの「K」。そして、誰が書いたのか分からない本。もちろん大衆に迎合する低級なタテマエ論だけの本を読んではいけないんだ。君の将来のためにだよ。もちろん、そういう本を批判することができるようになってからならば読んでもよい。ところが、内部のインチキが分かってからならば読む必要もないし、読みたくもなくなる。

そして翌日、書店に行って筆者の持っていない本を手当たりしだい買ってきた。大きな紙袋に3つもあり、タクシーで家に帰ったのだが、その日から読み始めた。一般投資家向けのハウツー本、罫線論、実践論、取引所などの研究書、アメリカの本の邦訳書などであるが、読むのに1ヶ月かかった。・・・どうして、現実の売買に役に立たない本がこれほどあるのだろうか。罫線論や実践論はむなしい机上の空論ばかりである。・・・アメリカ本の邦訳書でも、・・・途中で電車の窓から投げ捨てたくなったくらいである。同じようなのは、一般投資家向けのハウツー本である。もちろん、ハウツー本であるから、「こうすれば株で儲かる」という方法が書かれている。しかし、それらは粗雑な理論と不備な・偏った資料に基づくあてずっぽう式な予測ばかりのように思えた。・・・これらのハウツー本が、いかに程度が低いかということがわかってきたのだ。220

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(日本株式についての参考書籍)

(入門)
「株式上達セミナー これで成功は約束された/林輝太郎」
「株式成功の基礎 10億円儲けた人たち/林輝太郎」

(初級)
「あなたも株のプロになれる 成功した男の驚くべき売買記録/立花 義正」
「自立のためにプロが教える株式投資/板垣浩」

(中級)
「うねり取り入門 株のプロへの最短コース/林輝太郎」
「ツナギ売買の実践/林輝太郎」

(上級)
「株式サヤ取り」の参考書籍
「売りのテクニック/林輝太郎」
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by kanconsulting | 2007-01-16 22:58 | 株式投資
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