ドル安・資源高 信用不安とスタグフレーション

皆様

おはようございます。

健康上の理由で、勝手ながら、半年ほどお休みをいただいておりました。

その間、世界経済と世界政治には、大きな出来事がありました。(個別の出来事については、また日を改めたいと思います。)

また、国内の投資に目を向けると、この半年の間の、日本株下落と、円高のダブルパンチには、多くの個人投資家が苦しめられたかと思います。

この半年の間、私は、為替と株のポジションには、まったく手をつけていません。「ああ、来るべきときが来たか。」と、涼しい顔をして、見ていたのです。

さて、何度も繰り返しますが、私は、「破綻が来るぞ!」といって安易な恐怖をあおっているのではありません。逆に、「射幸心(欲のこと)と恐怖心をコントロールすべき」と言っているのです。

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上げ相場は、信用拡大を産みます。手持ちの資産である、株価(株式の時価総額)は、「実際に生むであろう利益を受け取る権利」という本来価値をはるかに超えて、将来への期待で簡単に膨らみます。また、不動産も、ローンでレバレッジが効きますので、信用創造サイクルに乗れば、簡単にパンパンに膨らみます。商品市場においても、継続的に資金が流入する(そういった期待が形成される)ことで、高値に膠着した相場が形成されていることも、ご存知だと思います。このように、信用創造は、銀行の貸し出しだけではなく、市場あるところならどこにでも存在するのです。教科書的な信用創造サイクルは、実需のみで書かれていることが多いのですが、実際には、投機的資金、つまり仮需が重要な役割を果たしていると見ています。(欠けていた部分を3/21追記)
これが、何度も言っていますが、

実需と仮需

なのです。そして、相場は必ずといっていいほど、オーバーシュート(行き過ぎること)します。上げすぎた相場は、いち早く売り抜けた一部の投資家により、反転します。イケイケドンドンの温度が高いほど、その恐怖は大きくなるのです。ブランコに乗って遊んでいたのはいいけれど、スピードが出すぎて怖くなった状態、といえば近いでしょうか?そして待っているのは、「バランスを崩して転倒する」ということです。

これが、「ブーム(とバースト)」現象の、非常に簡単な説明です。

では、今後はどうなって行くのでしょうか?

本来であれば、データを紐解きながら、冷静に書くところなのですが、時間がないこともあり、ラフなスケッチでご容赦ください。

・USドルについては、目先はドル安の底だが、将来的にはやはり徐々に減価していく
・原料(原油・貴金属などの実物資産)は、「ドル建て」では、それに対応して、名目上高くなっていく
・実物資産を持っている人間・国は、損をしないようになっている
・日本円は、ドルペグ通貨であり、今後もそうだろう
・日本円は、流動性の供給源だったが、それが逆流したのが、円高と株安の主因
・それも、テクニカル的には、目先は底と見ている
・しかし、どうやら原料高のサイクルに火が点いてしまった(意図的に点けられた)
・次の円安サイクルでは、日本は経常赤字(=貿易赤字)国になる可能性も
・人口動態や国としての成長力を考えると、対ドルはともかく、他通貨に対しては、減価していかざるを得ない

取り急ぎ
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by kanconsulting | 2008-03-17 06:14 | 経済状況
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