ゴールドについて

ゴールドに投資する場合、米ドルの為替取引をしているのと同じだという指摘があります。

金価格がドルにほぼ連動するのは、1980年以降の話です。また、単独国では、アメリカの金地金保有量は世界1位(日本の10倍量)です。その意味では、1980年以降、ドルは世界でもっとも兌換通貨に近い通貨とみなせるといえるかもしれません。ただし、ユーロ諸国の金保有量は、トータルではアメリカを上回ります。ですので、金価格はドルだけではなく、ユーロの動きを織り込んだ展開になるかもしれません。
ちなみに日本銀行の紙幣の裏づけとなる金地金の量は微々たるものであり、大部分は国債で裏付けられています。

アメリカの赤字問題などのために、ドルの信認が失われ、ドルに対する現物価格が上がるという予想もあります。ただし、アメリカが、仮に赤字対策のためにゴールドを売却すれば、ドル建てのゴールド価格は下落します。逆に、新ドルをゴールド兌換通貨とすれば、ドルへの信認は増すでしょう。このように、ゴールドとアメリカ(ドル)とは深い関係にあるのです。

ではなぜ、あえてゴールドなのか?たとえばこれまでの恐慌、また世界大戦など、歴史上、国の通貨が紙切れになったという話はそれこそ山のようにあるのです。そんなときに通用するのは、現物です。ドルとユーロをバスケットして持っても、そのようなリスクイベントには対抗できません。
資産保全としてはいいのですが、金利がつかない分、投資としては不利ですので、個人の好みの問題や、保管場所などと相談してください。

保有量の上限としては、余裕金融資産の1~2割といったところでしょうか。もちろん、近い将来使うことが確実なお金でゴールドを買うのはお勧めしません。
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by kanconsulting | 2004-07-24 03:35 | 経済状況
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