アメリカ国債の信任に変化

これまでも何度か述べていますが、アメリカ政府とFRBのなりふりかまわないマネー供給により、アメリカ国債への信任に変化が生じているようです。これまでは、「何だかんだ言っても、最後はアメリカ国債が鉄板(もっとも堅実)」の一択(他に選択肢はない)だったことを考えると、大きな変化と思います。

先日の記事より、関連したコメントを転載します。

(転載開始)

Commented by 天丼 at 2008-11-29 02:54 x

ネットで感じたことですが、各今中央銀行ががんばっているので、リバウンド。そしてしばらくして暴落。また紙幣を印刷しているのでインフレになり(デフレよりいい)、ドル暴落、金の上昇などの考えをおもちの人を見受けます。ただこの考えは鉄板のようにおもえますが、その考えが多数派となるとき、私は少数派でいたい衝動にかられます。(後略)

Commented by kanconsulting at 2008-12-01 10:04 x

天丼さん
コメントありがとうございます。ご指摘のように、中央銀行による流動性供給で資産価値の回復、その後マネーの刷り過ぎで(悪性の)インフレ、という考えは、少しずつ市民権を得ているようです。
ただそれは、FTなどの海外メディア(ユーロ圏、イギリス)では普通に指摘されていることですし、最近はアメリカでもそういった指摘が増えてきているようです。反面、日本のメディアではそういった見解はほとんど報道されず、麻生首相の「ドル機軸体制を守りきる」という発言しか聞こえてきません。アメリカ以上にアメリカに追随する日本は、いったい何なのだ、と思います。

ただアメリカは、(GMなどの例を見れば分かりますように)過去の負債を切り捨てれば、それなりに本来の成長力を取り戻す底力のある国です。では、その負債を誰に押し付けるか?これは歴史を振り返ると、「金持ち(日本など)から奪う」「弱いもの(貧困層・社会的弱者)に泣いてもらう」しかないのだと指摘します。(後略)

(転載終了)

関連したニュースを引用します。

(引用開始)

米国債のCDSが過去最高水準に、FRBの追加金融対策受け
2008年11月26日

[ニューヨーク 25日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が25日、消費者ローン関連証券の買い入れをプログラムを発表したことを受けて、米国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドが過去最高水準へ拡大した。
CMAデータビジョンによると、10年物国債のCDSは過去最高の50.0ベーシスポイント(bp)となった。これは1000万ドルの債務を10年間保証するコストが年間5万ドルかかることを意味する。前日終盤は49.8bpだった。
5年物国債のCDSは47.5ベーシスポイント(bp)と前日終盤の43.5bpから拡大した。また、フェニックス・パートナーズによれば、5年物のCDSは53.0bpだった。
FRBの措置に加え、第3・四半期国内総生産(GDP)改定値が前期比マイナス0.5%となったこがスプレッド拡大の背景。
長期的な米政府の財政状況をめぐる懸念は高まったものの、米国債を回避する動きにはつながっていない。景気が低迷する中、安定的な投資収益を確保するために債券の需要は堅調に推移するとの見方から、30年債は3ポイント以上値上がりした。

アサヒ・ロイター

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投資家の米債ポジション、「中立的」が増加=JPモルガン週間調査
2008年11月26日

[ニューヨーク 25日 ロイター] JPモルガン証券が発表した週間調査によると、投資家の米国債に対する中立的な見方が増加した。
24日に実施された調査によると、米国債のポジションを「ニュートラル」と回答した投資家の割合は71%で前週の63%から上昇した。
「ロング」の割合は23%と前週の31%から低下した。
「ショート」は6%と、前週から変わらずだった。
マーケットメーカーやヘッジファンドなど積極的な投資家の動向は「ニュートラル」が9%と前週の6%から上昇。「ロング」は6%から3%に低下、「ショート」は0%で前週から変わらず。

アサヒ・ロイター

(引用終了)
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by kanconsulting | 2008-12-01 10:27 | 経済状況
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