景気は急速に悪化 下半期は貿易赤字 中小企業は壊滅的

a0037933_22494991.jpg

図はフジサンケイビジネスアイより
a0037933_2248567.jpg

図は毎日新聞より

1月の月例経済報告で、初の「(景気が)急速に悪化」という表現が出ました。「世界経済も日本経済も数カ月で好転することはありえない」とのコメントですが、ようやく、認識が現状に追いついた、という感じでしょう。

貿易黒字が、急速に減少しています。下半期だけで見ると、貿易赤字です。記事にもありますが、波及効果の大きい自動車製造業から、製造業全体に影響が及び、ついで非製造業に、負の連鎖が広がっていくのでしょう。
ということは、今年は、日本が貿易赤字に転落する、ターニングポイントなのでしょう。これまでも述べましたが、世界の中での日本をめぐるマネーフローが、大きな転換を迎えるのだと思います。

当然の流れですが、中小企業は壊滅的なダメージです。12月の中小企業景況DI(「好転」から「悪化」を引いた値)が、「マイナス79」となり、過去最低を更新しました。
中小企業景況DI -79.0 前月比▲1.8
 製造業 -79.6 前月比▲2.5
 非製造業 -75.5

為替の動きも、暴力的です。ますます混乱を深める世界経済。私たちはなすがままに漂流するしかないのでしょうか?引き続き考えたいと思います。

(引用開始)

景気、初の「急速に悪化」 1月の月例経済報告

政府は20日、1月の月例経済報告で景気の基調判断を「急速に悪化している」とし、前月の「悪化している」から下方修正した。生産と輸出が過去最大の落ち込みを記録するなど、加速度的に悪化している景気の現状を反映。1975年以降で初めて「急速」という表現を使った。個人消費についても7年ぶりに「弱含み」と判断し、景気後退の影響が企業から家計に及ぶ現状に懸念を示した。
与謝野馨経済財政担当相は関係閣僚会議後に記者会見し、「あらゆる指標は悪い方向に向いている。世界経済も日本経済も数カ月で好転することはありえない」と景気の足取りについて厳しい見方を表明。異例の速さで悪化する企業と、弱まる家計の動きへの警戒感とともに、年明け以降の落ち込みに懸念を示した。

(引用終了)

貿易関連のニュースです。

(引用開始)

http://www.asahi.com/business/update/0122/TKY200901220070.html

08年貿易黒字、8割減の2兆円 82年来の低水準
2009年1月22日10時28分

財務省が22日発表した08年の貿易統計(速報)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易黒字は、前年比80%減の2兆1575億円にとどまり、82年以来の低水準だった。年央まで原油高で輸入額がふくらみ、世界同時不況に入った年後半は輸出が急減した。
輸出は同3.4%減の81兆492億円、輸入は同7.9%増の78兆8917億円。年の前半の資源高を受け、輸入額は過去最大、輸出額も過去2番目の水準。だが、年の後半にかけて輸出の減速が鮮明になり、下半期(7~12月)では7772億円の貿易赤字になった。半期での赤字は80年上半期以来。
08年12月の輸出は、前年同月比35%減の4兆8333億円だった。過去最大の下げ幅で、米国、欧州、アジア向けの減少率が、いずれも35%を超えた。ロシアや中東向けも下落幅が拡大した。
特に自動車の落ち込みが激しく、米国向けが同52.6%減、欧州連合(EU)向けが63.4%減。アジア向けを中心に、半導体などの電子部品も42.9%減るなど、国内メーカーの業績不振を裏付けた。
輸入も同21.5%減の5兆1539億円にとどまった。原油価格の急落で、原油が51.9%も減ったほか、プラチナやアルミニウムなど、自動車生産に使われる非鉄金属も47.1%減った。



12月貿易統計は3カ月連続赤字、過去最大の輸出減=財務省
2009年 01月 22日 11:22 JST

[東京 22日 ロイター] 
財務省が22日に発表した2008年12月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は3207億円の赤字となった。赤字は3カ月連続。
ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、貿易収支の予測中央値は2780億円の赤字だった。赤字となったのは、輸出が前年比マイナス35.0%と、輸入の同マイナス21.5%を大きく上回る減少幅となったため。輸出の減少幅は過去最大。

<赤字は、第2次石油ショック以来の長期に>
財務省は今回の数字を受けて「米国の金融危機に端を発した世界的な経済危機を反映している」と指摘した。赤字の3カ月連続は、第2次石油ショックに見舞われた1979年7月─80年8月(14カ月連続)以来の長期となる。
輸出下落に寄与したのは、自動車、半導体等電子部品、自動車の部分品など。輸入押し下げには、原粗油、石油製品、非鉄金属などが寄与した。輸入原油価格は55.1バレル/ドルとなり、前年比マイナス39.2%と大幅に低下した。
輸出は、対米、対EU、対アジアの3主要地域で、1980年以降公表された比較可能な統計で過去最大の減少率を記録した。

<08年黒字額は1982年以来の低水準に>
同時に発表された2008年の黒字額は前年比80.0%減の2兆1575億円となった。輸出がマイナス3.4%と、ITバブル崩壊や米国同時多発テロのあった01年(マイナス5.2%)以来の低下にとなったことが影響した。黒字減少は2年ぶりで、黒字額の水準としては、第2次石油ショックの後遺症がみられた1982年(1兆7762億円)以来の低いものとなった。
また最近の円高の影響について財務省では「わが国の貿易取引では輸出の6割、輸入の8割が外貨建てになっている。従って単純に言えば外貨建て取引の円換算において円高によって輸出入額が縮小する」と指摘した。

<下げ止まりの兆し見られず、負の連鎖広がる懸念も>
今回の数字を受けて民間エコノミストからは慎重な見方が多く聞かれた。農林中金総合研究所・主任研究員の南武志氏は「米サブプライム問題に端を発した金融問題が、世界規模での金融危機につながり、リスクマネーが一気に回収される事態を招いている。順調に拡大していたかに見えた世界経済は、縮小均衡に急速に向かっている状況といえるだろう」と分析、「先行き製造業、特に生産波及効果の大きい自動車製造業から非製造業へ負の連鎖が広がっていく可能性は否定できない」とした。
みずほ総合研究所シニアエコノミストの山本康雄氏は「輸出に下げ止まりの兆しが見られない。1─3月期も11─12月期と同様のペースで減少が続くのではないか。減少幅が縮小するのは4─6月期とみる」との見通しを示した。マネックス証券チーフエコノミストの村上尚己氏は「輸出との連動性が高い12月分の鉱工業生産も、事前の生産計画(前月比8%減)以上の落ち込みとなる可能性がでてきた。12月の輸出入金額の数字を踏まえ、10─12月GDP成長率は年率換算で10%もの記録的な縮小となる見通し」と予想した。
(ロイター日本語ニュース 武田晃子、児玉成夫)

貿易統計:12月輸出額35%減、過去最大の落ち込み

財務省が22日発表した08年12月の貿易統計速報によると、世界的な景気悪化を受けて輸出額は前年同月比35.0%減の4兆8333億円となった。減少率は11月(26.7%減)を大幅に上回り、79年1月の統計開始以降の過去最大を2カ月連続で更新。輸出の落ち込みがさらに加速し、外需頼みの日本経済の苦境が一層鮮明になった。また、08年下半期(7~12月)の貿易収支(輸出額と輸入額の差)は、半期ベースでは80年上半期以来28年半ぶりの赤字に転じた。
輸出の減少は3カ月連続。自動車輸出が対米で半減、対欧も6割減となったことが響いた。地域別では対米が36.9%減、対欧が41.8%減、対アジアも36.4%減となり、すべての主要輸出先に対して過去最大の減少率を記録した。
輸入は原油輸入価格の下落で21.5%減の5兆1539億円と2カ月連続の減少。輸出減が輸入減を上回ったため、貿易収支は3207億円の赤字となった。3カ月連続の貿易赤字は、石油危機の影響を受けた79年7月から80年8月の14カ月連続以来。地域別では対米黒字が半減したほか、対欧、対アジアはそれぞれ7割超、9割超の減少と過去最大の減少率となった。
08年通年では、輸出が3.4%減の81兆492億円と7年ぶりに減少した。輸入は年後半まで原油価格が高止まりしたため、7.9%増の78兆8917億円と過去最高を更新。貿易黒字は過去最大の減少率となる80.0%減となり、黒字額も2兆1575億円と82年以来の低水準だった。半期ベースでは上半期(1~6月)が2兆9347億円の黒字だったが、08年10月以降の輸出急減で、下半期は7772億円の赤字になった。【清水憲司】

(引用終了)
[PR]
by kanconsulting | 2009-01-23 23:00 | 経済状況
<< 日本とアメリカ 産業構造と潜在... 売れないマンション 貸せない銀... >>