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戦前の国債 日本国債のリスクプレミアム

最近、日本国債を外国の投資家に買ってもらうべく、財務省がアピールを行っていますね。現在、外国投資家による日本国債の保有率は、額面で3%くらいと、相当低いです。
(http://gijutsu.exblog.jp/1474631/)

では戦前はどうだったのでしょうか?
「日本国債のリスクプレミアム 富田俊基 知的財産創造2002/12」によると、
戦前は日本は資金不足(対外債務国)であり、海外で国債を売却していたようです。それなりのリスクプレミアムが求められていました。特に、当時の大蔵大臣高橋是清による国債の日銀直接引き受けでは、国内では順調に国債の消化が進んでいるに見えたが、イギリス市場では日本国債に大きなリスクプレミアムが求められたと言うことです。

戦前と現在の国債発行残高を、グラフにしたものです。このように、戦前はずいぶんと外国で国債を買ってもらっていたことが分かります。(グラフも上記文献から)
a0037933_282147.jpg


外貨建ての日本国債は、日本の高い外貨準備を反映し、高い格付けのようです。しかしながら、「日本の持続可能な財政運営」から見ると、「日本のようなちょっと危ない国の債券は、それなりのリスクプレミアムを付けてくれるか、変動金利債でないと、買えないな」と思うのではないでしょうか。

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by kanconsulting | 2005-01-30 02:13 | 経済状況

租税法律主義

先日掲載しましたが、「ストックオプション裁判 最高裁判決」について追記します。

この事件の問題点は、
・行政庁が、いったん公式に合法と認めていた解釈を、昔にさかのぼって否認したこと
・最高裁が、それを認めてしまったこと
です。

この判決の問題点に関しては、「鳥飼総合法律事務所」さんの解説が詳しいです。
(http://torikai.way-nifty.com/sokuhou/2005/01/post_1.html)
(引用開始)
・・・当時の課税庁の見解を反映した税務署の指導に従って「一時所得」として申告および納税をした納税者に対して、平成11年中ごろから突如として、課税庁が「給与所得」に見解変更をして、平成8年分まで遡って、「給与所得」として更正処分をしてきた(ペナルティである延滞税・加算税まで課してきた)という事実がこの訴訟の本質にあるのです。
この点について、・・・「・・・信義則に違反する」という主張をしてきました。・・・納税者が課税庁の見解(指導)を信頼して行動したにもかかわらず、その信頼に反する処分がなされ予測可能性が害されたことです。
しかし、最高裁第三小法廷は、全員一致で、信義則違反の主張を「重要ではない」として上告審として受理することすらしませんでした。・・・
・・・結果的に、最高裁は、課税庁の遡及課税を追認したことになります。
(引用終了)

国には、徴税権と通貨発行権がありますが、その上位概念として、立法・行政・司法の三権があります。つまり、新たに法令を制定し、それを執行し、違反を裁判で裁くのです。

財産権の保障は、近代私法の原則です。しかし、それを踏みにじる行為が、たびたび起こります。「租税法律主義」は憲法に定められた原則ですが、その運用方法・実質内容については通達一本で好きなように変えられてしまうのが、現実です。つまり、課税という形式で、行政庁は国民の財産権を好きなように侵害してしまえるのです。

私は、そのような行為については、行政不服審査法(異議申し立て・審査請求)、行政事件訴訟法(抗告訴訟)で対抗できると思っていました。しかし、それを見事に裏切ってくれたのが、今回の「ストックオプション裁判 最高裁判決」だったのです。

このような「通達一本でどんどん法律の運用が変わる国」で、財産を守ることは難しいのではないでしょうか。見方によっては、中国のような社会主義国よりカントリーリスクが高いと思われても仕方ないですね。

http://www.asahi.com/national/update/0118/039.html
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050118AT1G1802018012005.html
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by kanconsulting | 2005-01-30 00:40 | 資産保全一般

サヤ取り

先日、サヤ取りについての記事を掲載しましたが、もう少し詳しく述べてみたいと思います。

サヤ取りにはいろいろな種類がありますが
・ストラドル    異銘柄間のサヤ取り
・アービトラージ 異市場間の同銘柄のサヤ取り
・スプレッド    先物で言う「限月間」のサヤ取り
ですね。基本的には、テクニカルな手法ですが、一部、ファンダメンタルズを取り入れた手法もあるようです。

先物取引はある将来の時点で受け渡しを行う取引です。先物市場のサヤ取りはよく知りませんでしたので調べてみました。参考文献はこちら

先物のサヤ取りで初歩として行われるのは「同銘柄の限月間のサヤ取り」です。たとえば、同じ商品でも再来月受け渡しと半年後受け渡しでは、値段が異なるのが普通で、しかもその差(サヤ)は相場によって変動します。その変動幅は、15~30日となることが多いようです。これに着目して、テクニカルな手法で利益を抜いていくのが、限月間のサヤ取りです。

もっと具体的には、ある商品の半年後の将来(期先)の価格が、現在に近い(期近)価格より高くなり、プチバブル的に高騰したとします。このプチバブルは数日ではじけますので、「仕掛けは期近買いの期先売り、手仕舞いは期近売りの期先買い」で、利益を出すことができます。

資産運用としては、投資ではなく投機の部類に属すると思います。
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by kanconsulting | 2005-01-29 23:56 | 資産保全一般

このブログ・メインページを終了する時期

このブログおよびメインページは、以下の時期で終了するものとします。
同時に、資料の配布も終了するものとします。

・海外銀行の口座開設および送金、海外への投資などが、法律で禁止されたとき
・その他、キャピタルフライトが法律で禁止されたとき
・貴金属の購入・保管に関して、制限・禁止する法律が新たに施行されたとき
・外貨資産の保有に関して、制限・禁止する法律が新たに施行されたとき
・その他、メインページおよびブログでの記事が、違法行為を教唆することになってしまったとき

そのような事態にならないよう、祈るばかりです。
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by kanconsulting | 2005-01-27 23:53 | 資産保全一般

テレビ朝日をご覧になって

私は、件のテレビ番組を見ておりませんが、以下の点にはご注意ください。
・不安を煽るような番組や記事は、疑ってかかってください。
・まずは、正確な情報を集めることが先決と存じます。
・その上で、対策を立案することが必要です。
・くれぐれも、投資は自己責任で。

といいますのは、世の中が乱れるときには、必ず詐欺などの犯罪が増加するためです。自分の財産や生活を守ろうとしたのに、実体の無いブローカーなどに財産を取り込まれたのでは目も当てられません。

見るからに危ない例として、
・プライベートバンクと称する銀行:本当のプライベートバンクは自分から広告を出しません。
・聞いたことの無い投資信託会社:名のあるカストディアン(信託銀行)を使っているのですか?
・絶対儲かる、絶対安全、などをうたう投資:投資に絶対はありません。
・お任せください、海外に秘密口座を持てます:それは実在するのですか?

ご注意いただきたい例として、
・インフレ対策に先物取引をしましょう:10倍以上のレバレッジに期限付き、資産保全にしてはリスクが高すぎます。
・外国債券はどうですか:投資先の格付け、実質利回り、為替手数料は大丈夫ですか?
・オフショア銀行へ預金すると無税ですよ:いえ、それは脱税です。

国家破綻の「原因と対策」は、小職ホームページと、ブログの過去の記事を参照ください。
小職ホームページはこちら
http://f47.aaa.livedoor.jp/~gijutsu
ブログの過去の記事(抜粋)はこちら
http://f47.aaa.livedoor.jp/~gijutsu/blog/index.html
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by kanconsulting | 2005-01-25 22:44 | 経済状況

ニセ札

今年の正月を皮切りに、旧札の偽札が横行していることをご存知の方も多いでしょう。特に今回の一連の事件では、
・海外を含む多量の使用
・パソコンとプリンターによる稚拙な偽造
・多数の模倣犯
が特徴となっています。

そして、日本銀行は、
「旧札の造幣を中止し、回収する。今後は新札のみ発行する」
ことを発表しました。

【引用開始】

日銀は14日、偽造された旧1万円札が大量に出回っていることを受け、週明けの17日から日銀券(お札)の発行をすべて新札に切り替えると発表した。最新の偽造防止技術を駆使した新札の流通を急ぎ、偽造されやすい旧札を早期に回収する。世の中に出回っているお札の全量を新紙幣に入れ替える目標時期を、当初計画より半年以上早め2006年春とする。自動販売機などの新札対応を促すために関連業界にも協力を要請した。

日銀は昨年11月に新札の発行を開始。約3年の準備期間に新札の印刷が十分に進まなかったため、新旧の紙幣を7対3程度の割合で並行して世の中に供給していた。国立印刷局による印刷が進むのを待って今年4月に新札での全量発行に切り替える予定だったが、全国各地で偽造1万円札の被害が広がったため、急きょ17日に前倒しすることにした。

日経2005/01/14
【引用終了】

紙幣の寿命は、一般的に半年といわれます。日銀券発行残高は、74兆8668億円(2004/12)です。2006年春までに、膨大な量の旧札が日銀に吸収される予定となっています。今回の事件をきっかけに、すぐに旧札が使用停止になるということはないでしょう。しかしながら、23兆円といわれるタンス預金は旧札であることから、「2006年以降には、旧札が使えなくなるのではないか」と懸念する人もまた多いのでしょう。

世界で一番偽札の多い紙幣は、アメリカドルです。世界中で決済通貨として使用されていることが最大の理由ですが、印刷が比較的簡単なことも拍車をかけているようです。

紙幣は基本的に「豪華な紙切れ」です。その裏には「信用」が必要です。数百数千枚のニセ札では、日本円の信頼は揺るぎないでしょう。しかしながら、「国が、自分の信用力以上の紙幣を発行する」ことは、紙幣(通貨)に対する信頼を低下させる行為に映ります。
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by kanconsulting | 2005-01-25 01:43 | 経済状況

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かん@管理人です。多数の皆様にごらん頂きありがとうございます。

株式サヤ取りに関する書評へのリンクは、メインページ書評に移動させております。

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期間              全体訪問者 1日平均
01月 16日~01月 22日 1,849 264.1
01月 09日~01月 15日 1,285 183.6
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by kanconsulting | 2005-01-23 00:22

スキミング~キャッシュカード偽造

2001年以降、スキミングといわれるキャッシュカード偽造による犯罪が増加しています。
具体的には、
・キャッシュカードの番号、銀行口座情報を抜き取る
・その情報を元に、偽造カードを作る
・推定した暗証番号とあわせ、ATMから引き落とす
という手順になります。

銀行口座番号を抜き取るのは、
・家屋に侵入し、あるいはゴルフ場の貴重品などから、番号だけをコピーする
・捨てられたATM支払い票を拾う
・商店などでデビットカード支払い時に、従業員がデータをコピーする
・磁気的方法により、離れた場所から読み取る
などの方法により可能とされています。
番号だけをコピーされれば、機械があれば偽造カードが作れてしまいます。ただし暗証番号は、電話番号、誕生日などから推定するようです。

そして、このような手法で預金を盗まれた場合、約款で定められたとおり、日本の銀行ではお金は帰ってきません。恐るべきことです。アメリカの銀行では「50ドルルール」として、被害総額から50ドルを引いた金額が補償されます。ヨーロッパ系の銀行では、国や銀行によって異なりますが、たいてい補償に応じます。それが当たり前なのです。

自分のお金を管理し保全して、よりよくお金を使うためのパートナーが銀行です。「犯人が(まぐれであっても)正しい暗証番号を打ち込んだなら、それ以上の責任は無い」という日本の銀行は、世界基準で見てパートナーというには力不足でしょうね。

※追加
預金そのものは銀行の所有物であり、スキミング引き出しによる直接の被害者は銀行です。
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by kanconsulting | 2005-01-22 19:15 | 海外銀行

株式マーケット・ニュートラル(株式鞘取り、株式裁定取引)

「国家破綻に勝つ資産保全 ヘッジファンド編」(現在作成中)から、株式マーケット・ニュートラル(株式鞘取り、株式裁定取引)に関する項目を転記します。
(内容は変更される可能性があります)

【引用開始】

ヘッジファンドの戦略、つまり運用資金を増やす方法は、マーケットに対するリスクの取り方から、次の2つに大別することができます。

(1) マーケットの変化する方向を想定してポジションをとり、利益を狙う方法。クオンタム・ファンド、タイガー・ファンドなど、著名なヘッジファンドはこちらですね。順張りと逆張りがあります。クワドリガは、順張り(トレンド・フォロー)です。

(2) マーケットの方向には関係なく、2つの投資対象について、一方は買い(ロングポジション)、もう一方は空売り(ショートポジション)にして、両者間の値差の修正を待つ方法。マーケットの値動きから中立であることから、「マーケット・ニュートラル」と呼ばれています。

(中略)

株式マーケット・ニュートラルとは、株式鞘取り・株式裁定取引とも言いますが、同業の2つの株を、一方はロング(買い)、他方はショート(空売り)ポジションを取って同時に売買し、マーケットの値動きによるリスクを排除して、両社のスプレッド(値差)からの利益を狙う戦略です。マーケットの上下動と相関がない収益を期待できますので、これを「株式マーケット・ニュートラル戦略」と呼んでいます。マーケットニュートラル戦略のヘッジファンドは、株価の変動に左右されにくいので、過去の実績から、今後の収益をある程度予想することが可能です。

【引用終わり】

この手法は、実は、ヘッジファンドのような機関投資家でなくても、個人でも適用可能です。もう少し、上の(1)(2)について解説すると、

(1-1)順張り(買いから入る場合):上げ調子の株を買い、値上がりを期待する。勢いがあるので上がる可能性は高いが、市場全体の下げには弱い。簡単に言うと、薄く儲けて、大きく損する。

(1-2)逆張り(買いから入る場合):底の株を少しずつ買い、値上がりを期待する。買ってすぐに上がる可能性は低い。市場全体の下げこそ仕込み時なので、儲ければ大きい。

(2)マーケット・ニュートラル(株式鞘取り、裁定取引):市場全体の動きに関係なく、手堅く利益を出すことのできるヘッジ手法。市場全体が下げているときでも利益を出すことができる。市場全体が上げているときも、利益率は変わらないので、物足りないかもしれない。株の代わりに、株価指数を空売りすることもある。

です。マーケット・ニュートラル(株式鞘取り、裁定取引)では、銘柄の組み合わせが最大のポイントとなります。この手法をマスターすれば、下げ相場であっても利益を出すことができるでしょう。今週後半に、参考文献をメインページ書評に掲載しますので、一度ご覧になってください。
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by kanconsulting | 2005-01-19 01:15 | 資産保全一般

海外分散投資の予算編成

現在、知人の依頼を受けて、「もし1600万あるとしたらどのように分散すればいい?」というプランを考えています。多少は責任があるので、まじめに考えます。

プラン:日本の国力衰退を踏まえ、中期~長期運用により、老後資金を捻出する。短期での引き出しは考えないことで、リスクの低減を行う。

分散例:

40% USドルMMF、うち30%は時期を見てファンドに
20% ユーロMMF、うち10%は時期を見てファンドに
10% 豪ドルMMF、カナダドルMMF
10% 世界株投資信託と中国株
10% お好みの小型日本株長期ホールド、指定がなければさわかみ投信
10% 貴金属

ヘッジファンドとしては、無難なところで
・MANの元本確保型ファンド10年もの
・クワドリガのAタイプ(昔で言うAG)
初心者にはお勧めしませんが、もう少し変わったものがよければ
・インフィニティ、フレンズなど
・海外物の養老保険

また、MMFにしても、ファンドにしても、高値つかみを避けるため、何回かに分けて投資することを考えます。さらに、るいとう(毎月、一定額を積み立ててファンドを買っていくプラン)も考えます。

※確実性・安全性は各自でご確認ください。ファンドが破綻しても責任は取れませんのであしからずご了承ください※
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by kanconsulting | 2005-01-17 23:32 | キャピタルフライト