<   2011年 04月 ( 2 )   > この月の画像一覧

足し算・引き算で歴史に学ぶ 関東大震災・昭和東南海地震・チェルノブイリ原発事故

金持ち爺さんは、時々ではありますが、「歴史は繰り返す。歴史に学べ」と言っていました。また、簡単な歴史年表(学校で使うような)を見せて、なぜ似たような出来事が周期的に起こるのか、ということを何度か教えてくれました。学ぶということは真似から始まりますので、まずは真似からスタートいたします。

もちろんその時代背景・力学関係が異なるため、単なる数字の遊びであるとの非難はあるものと思いますが、一つの思考実験として、以下のストーリーを考えております。

関東大震災(1923)周辺の出来事と、このたびの東日本大震災(2011)を重ね合わせると、「大震災からの復興半ばで、まだその傷が癒えきらない間に、世界的な経済的ショックが発生する。各国において、過剰在庫を処分し、超過需要を喚起するため、地政学的ショックが引き起こされる。」というストーリーが見えてきます。

1912 バルカン事件
1914 第一次世界大戦
1923 関東大震災
1929 世界恐慌
1937 シナ事変
1939 第二次世界大戦
1945 原爆投下・無条件降伏

2001 世界同時多発テロ
2011 東日本大震災
2017 第二次世界恐慌?
2025 第二次日中戦争?
2027 第三次世界大戦?
2033 核兵器の使用による終焉?

あくまでひとつのストーリーです。

地震に着目するのなら、太平洋戦争中の東南海地震(1944)と、今回の大震災(2011)を重ね合わせると、「もともと苦境にあったところに、大地震が発生する。その翌年に、原子力に関係したアクシデントがもとで、国家システムが停止する。さらにその翌年に、誘発大地震が発生する。」のストーリーも見えてきます。

1944 昭和東南海地震
1945 原爆投下・無条件降伏
1946 昭和南海地震
1951 サンフランシスコ講和条約

2011 東日本大震災
2012 福島第一原発爆発事故?、日本国デフォルト宣言・IMF管理下?
2013 関東直下型地震?
2018 新生日本国再独立?中国・ロシアに併合?

というストーリーもあるでしょう。(個人的には、これが一番実感に近いように思います。)

他方、原子力事故ということに着目すると、同じレベル7である「チェルノブイリ原発事故(1986)」を基準にすると、「大規模原発事故の翌年に大規模な経済的ショック、そして次々と、その当時の前提条件が崩れていく」、というストーリーも、見えてきます。

1971 ドルショック
1973 オイルショック
1979 スリーマイル島原発事故
1986 チェルノブイリ原発事故
1987 ブラックマンデー
1989 ベルリンの壁崩壊
1991 バブル崩壊

1999 JCO臨界事故
2007 新潟県中越沖地震・柏崎刈羽原発事故
2007 サブプライムショック
2008 リーマンショック
2011 東日本大震災
2012 スタグフレーション・ショック?
2014 いくつかの国家システム崩壊?
2016 資本主義体制崩壊?各国通貨の廃止と世界通貨導入?

もちろん、ひとつのストーリーですし、「似たようなイベントが、その原因・背景を加味することなく、単純に足し算・引き算で、繰り返し起こると計算できる」という理論的根拠はありません。

しかしながら、「今回だけは特別だ。過去の過ちは繰り返されない。」という甘い期待が常に裏切られてきた人類の歴史を鑑みるに、「単なる計算に過ぎない」という単純な指摘を上回る示唆を得られるものと思います。
[PR]
by kanconsulting | 2011-04-13 22:02 | 経済状況

国家破綻の撃鉄は起こされた

東日本大震災から1ヶ月が経過いたしました。あらためて、数多くの犠牲者様の冥福をお祈り申し上げるとともに、被災者の方々へのお見舞いを謹んで申し上げます。

私は、以前より、「国家破綻は、直線的に起こるのではない。なにかの突発的なアクシデント・天災をきっかけに、ポイント・オブ・ノーリターンをあっさりと越えることになるだろう。」と考えておりました。以前に書いていたかどうかは、定かではありませんが、不謹慎なので書いていなかったかも知れません。

---

1ヶ月前の金曜日。私は関西地方の仕事場で、尋常ではない長周期振動を感じたことから、「遠くで、大きな地震が起こった。」と直感いたしました。ワンセグで見ていても、震源に近いと思われる東北太平洋岸の情報が全く報道に入ってこなかったことから、阪神大震災の記憶がよぎり、同等クラスの震災が発生したであろうことは想像に難くありませんでした。「ああ。とうとう始まった。ビジョンより、1~2年も早い。神よ、どうして、もう少し時間を下さらなかったのですか。」と感じました。

それから1ヶ月、この大災厄が、日本の国家破綻に対してどのような影響をもたらすのか、よくよく考えてまいりました。そして、先日の「福島第一原発 低濃度放射能汚染水の大放出」によって、それが確定的なものとなったと感じました。(放射能汚染水の海洋放出は、すべきではありませんでした。)

「日本が一致団結して臨むべきときに、破綻を語るとは、不謹慎である。流言蜚語(デマ)である。」とのご批判を承知の上で、その結果を申し上げると、

『東日本大震災をきっかけに、需給・物価・為替を支配するマテリアルフロー・マネーフローが明らかに変わった。誰が見ても、日本の財政破綻の可能性が高まった。今は統制が効いているが、これ以上は騙しようがない。』

『「巨額の公的債務」「超低金利・金融緩和」という【火薬】、
火薬の爆発力を集中させる「金融規制」「政府の強制力」である【薬莢】。
単独では爆発しにくい火薬の着火役となる「信用に対する恐怖」「マネーのショート」が【雷管】。
その雷管を起動させるための【撃鉄】が、今、起こされた。
あとは【引き金】を動かす、小さな力があればよい』

『この撃鉄は、

大規模なショック、たとえば、
・ロシア・中国の日本領土侵攻、
・北朝鮮の大型ミサイル発射と着弾
などの地政学的アクシデント、
・関東直下型大地震、
・東海=中部大地震、
・東南海南海=関西大地震、
・中央構造帯=中部近畿大地震、
などの天災、そしてそれら地震によって引き起こされる
・浜岡原発大事故、
・高速増殖炉大事故
などの人災、にとどまらず、

・それらより規模の小さな各種アクシデント、
・国内政治に関するアクシデント
などの中規模のショック、

あるいは
・取り付け騒ぎや
・ある種のデマ
といった小規模なショックでも、十分にその引き金(トリガー)となる』

となります。

---

「イメージの話はもういい。具体的にどうなると言うのか。どうすれば良いと言うのか。」というご質問もあろうかと思います。それに対しては、エントリーを改めたいと思います。

ただ一つ確実に言える事は、

・一定方向に起こるその方向性には逆らえない(生物の寿命がよい例でしょう)
・周期的に起こるそのサイクルには逆らえない(四季が良い例でしょう)

という簡単な真理について、

・国家体制、通貨には寿命があり、永遠に体制を維持したり、通貨の価値を保つことは出来ない
・特に通貨・負債の歴史は、通貨の減価と廃止、負債の棒引きが定期的に繰り返されてきたというサイクルがある

という事実を直視するならば、日本だけがその例外となりうるという主張は、空手形としか言えないのです。

"This time is different"(今回は例外だ。人類は同じ過ちを繰り返さない程度に成熟した。資本主義、国家体制、国債と通貨の信認、債権の価値は永遠に保たれる。人類は永遠の繁栄を手にする。)が、反語であることは、ケネス・ロゴフの日本語版を待つまでもないでしょう。
[PR]
by kanconsulting | 2011-04-11 22:28 | 経済状況