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未来新聞 国家破綻は「残余のリスク」 国民の生命・財産に直ちに影響はありません

未来新聞より

『今回の経済的事象は、国民の財産には、ただちには影響はありません。不要不急の預金は銀行から下ろさないでください。不要不急の株式・債券は、売却せずに保有してください』(某国政府報道官のコメント)

『このような事象は、現在のギリシアや、過去の外国のデフォルト事例と比べても低いレベルにとどまる。・・・想定外である。銀行団により国債が順調に消化され、リスクプレミアムと金利が急騰することがなければ、このような爆発的事象は起こることはなかった』(某国政府報道官のコメント)

『国家の財政が破綻するというリスクは、もしそれが実現した場合には国富の大半が失われることになるが、「異常に巨大な経済的変動」がなければありえないものとして、通常の国家運営においては「残余のリスク」とみなして問題ない』(某国の政府内部資料)

『国の財政が破綻するなどという「風説」は、国債などの金融商品に対する「風評被害」をもたらすため、取り締まられなければならない』(某国の経済警察)

明かに事故なのに「事象」。影響が出ることは明白なのに、観測期間より短いスパンで「ただちには影響はない」。「不要不急」って何ですか。他の事例と比べて「低いレベル(マシ)」という甘めの自己評価(後に評価替え)。想定外を想定するべき職務の人間がいとも簡単に言う「想定外」。想定外が重なったから自分には責任はないという責任逃れ。「残余のリスク」とは、それが起こったら対象範囲の国民はあきらめてね、という意味。「風評」とは、リスク感受性の高い国民層の本音の評価。

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『日本国政府が、国民の生命・健康・安全を守らない/守れない、ということが(この大震災の対応を経て)明らかとなった。であれば、生命の次に大切な国民の金融資産を守るはずがないではないか。』(国家破綻研究ブログ管理人kanconsulting)

『1000年に1度の巨大地震・巨大津波を想定すべきであるとすれば、日本国内でわずか70年前、世界に目を転じれば10年に1度は起こっている「デフォルト」を想定しないのは、都合の悪い想定を「起こるはずがない」「前提条件が異なる」「パニックを引き起こす」などとして黙殺している人間がいるからです』(国家破綻研究ブログ管理人kanconsulting)

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読者様

最近は、意図的にエントリーの数を落としております。それにはいくつかの理由があります。

・もはや警鐘を鳴らす時期は終わり、ポイント・オブ・ノーリターンをすでに越えてしまったから
・すでに一定水準の情報統制がひかれており(ご存知ですよね?)、今後は監視・規制がさらに厳しくなるため
・「その時」をどう生き延びるかを、緊急に提案しなければならないが、将来の不確定要素を踏まえた上での確実な提案はなく、また、誤解を招きやすいことから明言はできないため
・東日本大震災で傷つき/苦しむ人が多い中で、決してハッピーとは言えない未来を語り、さらなる覚悟を求めるのは、余りに酷であることから

そして最大の理由は、

・エントリーを書き、世の人々に訴えたい気持ちはあるのだが、悲観的な内容にならざるを得ず、筆(キーボード)が進まないから

です。

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私は、日本のどこにおられようとも、「その時」を生き延びられるための有効な対策を、必死で考えています。しかし、次の理由により、困難な作業となっています。

・日本だけではなく、世界同時多発的に財政状況が逼迫してきているため(単純に海外に逃がせばよいわけではないため)
・日本においては、福島第一原発事故による「汚染」の急拡大により、「成長の限界」が急速に前倒しになり、前提条件が大きく変わってきたため(生き延びるためのリソースの奪い合いになるため)
・金融資産を守ればよいだけではなく、エネルギー・安全な食料といった「生命に直結した実物資源」をコンスタントに手に入れる現実的な方法もセットで必要なため(お金で買えない時代になるため)
・これから起こるであろう「失業率の大幅増加」「戦争・紛争」の影響が大きすぎて、万人向けの回避策が存在しないため(「津波てんでんこ」であり、家族全部・地域全部・国全部が助かるようなオールマイティーな対策は不可能なため)

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私は、2004年にこのブログを始めたときには、あくまで警鐘としての位置づけであり、
「自分ではこのような予測を立てているが、世の中は平和であり、人心はまだ荒廃していない。マネーフローも回っている。予想のような悪夢は、可能性として存在するだけであり、警鐘を理解する人も多いであろうから、現実になることはないだろう。」
と、楽観的に考えておりました。しかしながら、その予想はあまりに楽観的過ぎた、と言いますか、裏切られた思いでいるのが現実です。

なぜこうなったのか?ある一定のドライビングフォースを仮定することでうまく説明が付くことはこれまでに何度も書いていますが、証拠が不十分であることから、推測の域を出ません。

何度も書いていますが、もはや警鐘を鳴らす時期は終わりました。国家破綻の大津波はそこまで迫っています。であれば、私の精一杯の予測を示すことで、皆様のお役に立つことが出来ればと願っています。

「大津波がそこまで?俺にはそうは見えない。風説も大概にしろ。」と思われるかも知れません。それはそれでかまいません。資本主義は自己責任が原則ですが、それ以前の問題として、「自分の生命と財産は、自分で守る」が、人類の歴史を貫くサバイバルの鉄則です。人はどうしても、身近に迫ったリスクを過小評価する傾向があるようです。ヒトラーの侵攻が明日に迫ったパリで、パリ市民がいつもと変わらぬ楽しい夜を過ごしたのは、情報が不足していたからだけではないでしょう。まして、当時と比べると様々な情報過多の現代では、「知らなかった」ことは言い訳にもなりません。

冒頭にも書きましたが、国が国民を十分には守らない(守りたいという意思は一部にはあるのかも知れないが、リソースかリーダーシップが不足しているため、結果として守れない)時代にあることを、ご理解ください。

誤解のないように書きますが、私は決して日本国の財政破綻を願っている訳ではありません。それは過去のエントリーを読んでいただければ容易に分かることと思います。

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端的に書きます。来年以降に起こることは、

・通貨の減価
・失業率の上昇
・食糧危機 
・戦争(紛争)

です。それぞれの項目がなぜ起こるかは、過去のエントリーで何度も書いています。

加えて、日本国全体のリソース(対応余力)が不足することにより、原発事故のような人災が再び起こらないとも限りません。

回避方法は、残念ながら今の時点では見出すことが出来ません。綱渡りの財政政策を、祈るような気持ちで見つめるのみです。ICUで家族がまんじりともせずにバイタルモニタを見つめるように、長期金利とリスクプレミアムを見つめています。

市民レベルで影響を減らす方法はあります。簡単に書くと、「影響を受けにくいアセットクラスにシフトすること」。シフトできないならヘッジすること。アクティブに攻めるなら、ショートポジションを持っても良いでしょう。

何よりも大切なアセットは、「健康」「家族」であり、加えて今の仕事で「オンリーワン」になることです。

皆様のご多幸をお祈りしております。
# by kanconsulting | 2011-07-05 02:56 | 経済状況

足し算・引き算で歴史に学ぶ 関東大震災・昭和東南海地震・チェルノブイリ原発事故

金持ち爺さんは、時々ではありますが、「歴史は繰り返す。歴史に学べ」と言っていました。また、簡単な歴史年表(学校で使うような)を見せて、なぜ似たような出来事が周期的に起こるのか、ということを何度か教えてくれました。学ぶということは真似から始まりますので、まずは真似からスタートいたします。

もちろんその時代背景・力学関係が異なるため、単なる数字の遊びであるとの非難はあるものと思いますが、一つの思考実験として、以下のストーリーを考えております。

関東大震災(1923)周辺の出来事と、このたびの東日本大震災(2011)を重ね合わせると、「大震災からの復興半ばで、まだその傷が癒えきらない間に、世界的な経済的ショックが発生する。各国において、過剰在庫を処分し、超過需要を喚起するため、地政学的ショックが引き起こされる。」というストーリーが見えてきます。

1912 バルカン事件
1914 第一次世界大戦
1923 関東大震災
1929 世界恐慌
1937 シナ事変
1939 第二次世界大戦
1945 原爆投下・無条件降伏

2001 世界同時多発テロ
2011 東日本大震災
2017 第二次世界恐慌?
2025 第二次日中戦争?
2027 第三次世界大戦?
2033 核兵器の使用による終焉?

あくまでひとつのストーリーです。

地震に着目するのなら、太平洋戦争中の東南海地震(1944)と、今回の大震災(2011)を重ね合わせると、「もともと苦境にあったところに、大地震が発生する。その翌年に、原子力に関係したアクシデントがもとで、国家システムが停止する。さらにその翌年に、誘発大地震が発生する。」のストーリーも見えてきます。

1944 昭和東南海地震
1945 原爆投下・無条件降伏
1946 昭和南海地震
1951 サンフランシスコ講和条約

2011 東日本大震災
2012 福島第一原発爆発事故?、日本国デフォルト宣言・IMF管理下?
2013 関東直下型地震?
2018 新生日本国再独立?中国・ロシアに併合?

というストーリーもあるでしょう。(個人的には、これが一番実感に近いように思います。)

他方、原子力事故ということに着目すると、同じレベル7である「チェルノブイリ原発事故(1986)」を基準にすると、「大規模原発事故の翌年に大規模な経済的ショック、そして次々と、その当時の前提条件が崩れていく」、というストーリーも、見えてきます。

1971 ドルショック
1973 オイルショック
1979 スリーマイル島原発事故
1986 チェルノブイリ原発事故
1987 ブラックマンデー
1989 ベルリンの壁崩壊
1991 バブル崩壊

1999 JCO臨界事故
2007 新潟県中越沖地震・柏崎刈羽原発事故
2007 サブプライムショック
2008 リーマンショック
2011 東日本大震災
2012 スタグフレーション・ショック?
2014 いくつかの国家システム崩壊?
2016 資本主義体制崩壊?各国通貨の廃止と世界通貨導入?

もちろん、ひとつのストーリーですし、「似たようなイベントが、その原因・背景を加味することなく、単純に足し算・引き算で、繰り返し起こると計算できる」という理論的根拠はありません。

しかしながら、「今回だけは特別だ。過去の過ちは繰り返されない。」という甘い期待が常に裏切られてきた人類の歴史を鑑みるに、「単なる計算に過ぎない」という単純な指摘を上回る示唆を得られるものと思います。
# by kanconsulting | 2011-04-13 22:02 | 経済状況

国家破綻の撃鉄は起こされた

東日本大震災から1ヶ月が経過いたしました。あらためて、数多くの犠牲者様の冥福をお祈り申し上げるとともに、被災者の方々へのお見舞いを謹んで申し上げます。

私は、以前より、「国家破綻は、直線的に起こるのではない。なにかの突発的なアクシデント・天災をきっかけに、ポイント・オブ・ノーリターンをあっさりと越えることになるだろう。」と考えておりました。以前に書いていたかどうかは、定かではありませんが、不謹慎なので書いていなかったかも知れません。

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1ヶ月前の金曜日。私は関西地方の仕事場で、尋常ではない長周期振動を感じたことから、「遠くで、大きな地震が起こった。」と直感いたしました。ワンセグで見ていても、震源に近いと思われる東北太平洋岸の情報が全く報道に入ってこなかったことから、阪神大震災の記憶がよぎり、同等クラスの震災が発生したであろうことは想像に難くありませんでした。「ああ。とうとう始まった。ビジョンより、1~2年も早い。神よ、どうして、もう少し時間を下さらなかったのですか。」と感じました。

それから1ヶ月、この大災厄が、日本の国家破綻に対してどのような影響をもたらすのか、よくよく考えてまいりました。そして、先日の「福島第一原発 低濃度放射能汚染水の大放出」によって、それが確定的なものとなったと感じました。(放射能汚染水の海洋放出は、すべきではありませんでした。)

「日本が一致団結して臨むべきときに、破綻を語るとは、不謹慎である。流言蜚語(デマ)である。」とのご批判を承知の上で、その結果を申し上げると、

『東日本大震災をきっかけに、需給・物価・為替を支配するマテリアルフロー・マネーフローが明らかに変わった。誰が見ても、日本の財政破綻の可能性が高まった。今は統制が効いているが、これ以上は騙しようがない。』

『「巨額の公的債務」「超低金利・金融緩和」という【火薬】、
火薬の爆発力を集中させる「金融規制」「政府の強制力」である【薬莢】。
単独では爆発しにくい火薬の着火役となる「信用に対する恐怖」「マネーのショート」が【雷管】。
その雷管を起動させるための【撃鉄】が、今、起こされた。
あとは【引き金】を動かす、小さな力があればよい』

『この撃鉄は、

大規模なショック、たとえば、
・ロシア・中国の日本領土侵攻、
・北朝鮮の大型ミサイル発射と着弾
などの地政学的アクシデント、
・関東直下型大地震、
・東海=中部大地震、
・東南海南海=関西大地震、
・中央構造帯=中部近畿大地震、
などの天災、そしてそれら地震によって引き起こされる
・浜岡原発大事故、
・高速増殖炉大事故
などの人災、にとどまらず、

・それらより規模の小さな各種アクシデント、
・国内政治に関するアクシデント
などの中規模のショック、

あるいは
・取り付け騒ぎや
・ある種のデマ
といった小規模なショックでも、十分にその引き金(トリガー)となる』

となります。

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「イメージの話はもういい。具体的にどうなると言うのか。どうすれば良いと言うのか。」というご質問もあろうかと思います。それに対しては、エントリーを改めたいと思います。

ただ一つ確実に言える事は、

・一定方向に起こるその方向性には逆らえない(生物の寿命がよい例でしょう)
・周期的に起こるそのサイクルには逆らえない(四季が良い例でしょう)

という簡単な真理について、

・国家体制、通貨には寿命があり、永遠に体制を維持したり、通貨の価値を保つことは出来ない
・特に通貨・負債の歴史は、通貨の減価と廃止、負債の棒引きが定期的に繰り返されてきたというサイクルがある

という事実を直視するならば、日本だけがその例外となりうるという主張は、空手形としか言えないのです。

"This time is different"(今回は例外だ。人類は同じ過ちを繰り返さない程度に成熟した。資本主義、国家体制、国債と通貨の信認、債権の価値は永遠に保たれる。人類は永遠の繁栄を手にする。)が、反語であることは、ケネス・ロゴフの日本語版を待つまでもないでしょう。
# by kanconsulting | 2011-04-11 22:28 | 経済状況

船場商人 4つの予言と5つの教え

東日本大震災(東北・関東大震災)で命を落とされた多くの方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されました方に心よりのお見舞いを申し上げます。被災地に住まわれている方は、これから本当に大変な時期を過ごされることと思いますが、助け合い、励ましあい、支えあいまして、一日も早い復旧を願っております。

さて

なぜこの大事な時期に、2週間もエントリーを控えておりましたのか、説明いたします。いくつか理由がありますが、私の祖父に当たります船場商人(これまでのエントリーでは「金持ち爺さん」のように書いていたと思います)のこれまでの言葉を反芻し、頭の中でまとめていたのです。

今を遡ること約16年、1995.1.17に、神戸沖を震源とする、いわゆる阪神大震災が起こりました。私のもう一人の祖父である「貧乏爺さん」(実際にはそれほど貧乏ではありませんでしたが、良い対義語が見当たらなかったものですから)は、この阪神大震災で亡くなりました。私はその時は学生でしたので、しばらく被災地入りをしまして、関西に帰ってきたときのことです。

貧乏爺さんは、もとは技師(エンジニア)のような仕事をしており、戦争から帰ってきてからゴムの会社を興して仕事をしていました。よく、宇宙の始まりや、最初の生命の誕生などの話を聞かせてくれ、子供心を躍らせていたものです。

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「ぼん。この度は、残念やったな。」太平洋戦争の焼夷弾を奇跡的にまぬがれた築100年の木造屋敷の内玄関で、金持ち爺さんが、被災地から帰ってきた私を、すまさなそうに出迎えてくれました。

地震発生直後は、余りに悲惨な現実に神も仏もあるものか、と思っていたのですが、それから何週間も経っていて、私も多少は心の整理がついていたものですから、被災地で見たこと、聞いたことなどを話したように思います。たとえば、

・家が崩れてガレキとなり、失うものも多かったが、無事に生き延びた人は、本当に大事なものは何かを語ることが多かったこと。
・マイセンの食器は割れてしまったが、町内会の炊き出しの紙コップのほうが暖かかったというような話。かざりのない、ただの一人の人間として生きていくのに必要なのは、高価な家や家具ではなく、人のつながりであったというような話。
・在庫商品を、足元を見て、高く売ろうとした店のこと。逆に、タダもしくはタダ同然で配った店のこと
・自衛隊の給水・物資の配給には、みな並んで、荒れた感じは余りなかったこと
・日ごろ当たり前と思っていること、電気、水、トイレ、暖かい食事、食器、風呂、プライバシー、など多数が、実は多くの前提条件に支えられており、全然当たり前ではなかったこと

身内が亡くなった恨み辛みではなく、そういった、見聞きした事実を話したように思います。

金持ち爺さんは、歴史は繰り返す、という話をしたあと、

「ええか、ぼん。今から、大事なことを言わなあかん。時代の変わり目に、天変地異いうんは、かならず起こる。そうゆうことは、60年単位、100年単位、700年単位で、考えんとあかん。これから地震が起きる時期になったと思て、準備せなあきませんで」
「神戸の地震は、そんな所で起こる思てへんかった。これからも、そんなことあれへん(=あるはずない)思てることが、仰山起こてくるで」
「これから、間違いなくそういう時代になっていく。でも、地震や津波があっても、神様を恨んだら、あかん。何があっても、世を拗ねたり恨んだりしたらあかんねんで。生きているからこそ、与えられる試練やと、思いや。」
「(地震のあとの状況・人の振る舞いを)よう、見ときや。人の真価いうんはな、こういう時に問われるんやで。自分やったらどうするか、よう考えや」

などということを言われたように思います。

そして、別の機会に、「12月の晴れた日曜日。また大きな地震が来る。」とのビジョンを託されました。時期や場所についても話がありましたが、趣旨が違いますので割愛します。

タイトルに4つの予言と書きましたが、そのうちの一つが、この「地震に関する予言」です。残りは「食糧危機」「国債と紙幣(お金)の無価値化」「戦争」です。金持ち爺さんの日々の話の中で、過去に学び未来を警告した言葉をあらためて再整理すると、大きなものはだいたいこの4つのカテゴリーに分かれるというくらいの意味で、最初から明確に「4つの予言」があった訳ではありませんが、分かりやすさを考えて4つに分けました。

以前にも書いたかもしれませんが、金持ち爺さんには多少の霊感というか予知能力のようなものがあったのだと思います。優れた経営者には、多少なりともそういった神がかった部分があるものですが、そういった能力があったから、戦争で生き延び、帰ってきてから商売で成功を収めたのかも知れません。

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「何だよ。オカルトかよ。それなら、東日本大震災も当ててから言えよ。」と思われるかもしれません。

そうではありません。こういった天変地異は、人知をもって計ることが出来ないが、超長期スパンで見ると必ず周期的に起こるという前提の下で、常に備える、ということが大切だ、という趣旨です。決して、「当て物」が先に来るのではないのです。

5つの教えについては時間がありませんので、機会を改めます。

最後に、このたびの大震災で被災されました方には、心よりのお見舞いを申し上げます。くれぐれもお体を大切にされますよう。
# by kanconsulting | 2011-03-27 02:14 | 経済状況

2011年 明けましておめでとうございます 今年は「世界同時デフォルト元年」

皆様

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年の夏以降、本業があまりに多忙で、睡眠時間を削っておりましたところ、体調を崩しまして、さりとて仕事を休むことも出来ず、半年ほどブログのお休みをいただいておりました。
もしご心配をおかけしましたとしたら、失礼いたしました。

さて、「過剰流動性の終焉」「世界同時国債増刷」「流動性の注入と中央銀行へのリスク移転」の年が終わり、今年は

「世界同時デフォルト元年」

となると予見いたします。文字通り、世界の複数の国でデフォルトが起こる、そんな年になるように思います。もちろんデフォルトといっても、金利支払いの減免要請や元本支払い繰延べ(いわゆるリスケジュール)を含みますので、文字通りの「破綻」とは一定の距離感があるかもしれません。私の考えでは、今年のデフォルト予定国には、日本は含まれておりません。

私は、2004年にこのブログを始めてから、6年間以上にわたって世界経済をウォッチしてまいりましたが、その中で、

「2012年前後に、日本経済が多額の国家債務により破綻をきたす可能性がある」
「対策が打てるのは2006年までであり、2007年以降は徐々に世界経済の中で混乱を深めていく」
「膨張した国家債務は、最終的には、インフレ、金利暴騰、為替による調整、あるいはその組み合わせで洗い流すしかない」
「その場合、日本国民の多くが、資産の消滅、購買力の減価、増税により、涙を流すことになる」

と繰り返し主張してきました。簡単ではありますが、本年の冒頭にあたり、この言葉を繰り返すことで、ご挨拶に代えたいと思います。

国家破綻研究ブログ 管理人 kanconsulting
# by kanconsulting | 2011-01-01 11:11 | 経済状況