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FXで金利10%はどう実現するか?

先日、
「真の外貨預金で金利ザックザク生活!申し込みは6月末まで!」
という記事からトラックバックを受けました。レポートは有料で、1万5千円ほどだそうです。

私はこのレポートは見ておりませんが、問題点・注意点を指摘した上で、「では、FXで金利10%はどのようにして実現するか?」を述べようと思います。もちろん本記事は無料です。

※FX=外国為替取引のことです。一般的には、100万円分の外貨取引を、その一部の10万円の証拠金を預けて行うような、少額で大きなリターンを得ることが期待できるレバレッジの効いた取引を指します。

(問題点・注意点)

FX(外国為替証拠金取引)は、外貨預金、外貨MMFと異なります。詳しくは、FXについて述べた過去のエントリー「外貨預金、外貨MMF、為替保証金取引」を参照ください。

警告:注意事項を熟読し、リスクを理解したうえで、投資は自己責任で。

FXのメリット:

①売りと買いの為替レート差が小さいなど、トータルでの手数料が安い。外貨預金はシティバンクですとレート差片道1円(名目手数料はないが、このレート差に銀行の手数料が含まれている)、つまり1回の両替で約1%の実質手数料を取られます。FXですと片道2.5銭に名目手数料が10銭、つまりシティバンクの8分の1の実質手数料です。
②機動性が高い。その場その場のタイミングで、市場が開いていれば24時間自由に売り買いが可能です。また、OCOなどのプログラム戦略により、シロウトでも半自動的な取引が可能です。
③スワップ金利が良い。低金利通貨(たとえば、円)を売って、高金利通貨(たとえば、豪ドル)を買うと、毎日、その短期金利差に相当した収入が入金されます。これをスワップと言います。円の公定歩合はほぼゼロ金利ですので、なかなか面白い取引というべきでしょう。

FXのデメリット:

①為替業者、先物業者、証券会社など、信用度がさまざまな業者がサービスを提供しています。なかには、証拠金の返還に応じない、手数料をせしめるために客に代わって勝手に取引する、などの悪質な業者も存在します。さらに、数年前には沖縄のFX業者の倒産により、多額の証拠金が返還されない事件があったことなど、明らかに信用リスクの高い金融商品です。
②少額の証拠金で、名目上多額の取引が行える(=レバレッジが高い)ということは、先物取引と同じく、ハイリスクハイリターンです。証拠金の全額を失うことも、よくあります。その上で、追証といって、追加の保証金を要求されるケースもあります。
③円の金利が上昇すれば、円と他通貨とのスワップ金利は減少し、ついにはマイナススワップ金利になる可能性もあります。つまり、買いポジションを建てているだけで、日々目減りするということです。今でこそ円はゼロ金利ですが、バブル前後には高金利の時期もあったことを忘れてはいけません。

(FXで金利10%をどのようにして実現するか)

レバレッジを2倍に抑えて、円売り豪ドル買いのポジションを立てていきます。

たとえば、証拠金として100万円を入金すれば、最大で10万豪ドル(約800万円相当)の買いポジションを建てることが出来ます。レバレッジは8倍ですので、スワップ金利は年利40%になります。しかし、この場合、たった5円の円高で証拠金の半分が消滅します。8円の円高で証拠金の8割が消滅し、ロスカットといって取引停止になります。証拠金は20万円しか帰って来ません、大損というべきでしょう。豪ドルは為替レートの変動が大きく、あまりに危険すぎる取引といえるでしょう。

では、証拠金として100万円を入金して、2.5万豪ドル(約200万円相当)の買いポジションを建てればどうでしょうか。レバレッジは2倍ですので、スワップ金利は年利10%になります。この場合、20円の円高で証拠金の半分が消滅し、32円の円高でロスカットにかかります。32円の円高の可能性は、歴史上のデータから小さいと判断できます。

今のように、豪ドル高円安の時に買いポジションを建てたはいいものの、その後何年も円高に振れる可能性もあるわけです。その場合は、元本の保証金を引き出すと、為替差損が確定してしまうため、スワップ金利による儲けが帳消しになってしまいます。したがって、再び円安になるまでひたすら、場合によっては何年も、待つことになります。

塩漬けにして何年も待っている間に、円の金利が上がってくるであろうことは、このブログで何度も指摘しているところです。

くれぐれもご注意の上で、投資は余裕資金、かつ自己責任でお願いします。
by kanconsulting | 2005-07-01 01:18 | 資産保全一般
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