郵便局の投資信託(2) やはりETFが有利

以前のエントリー「郵便局の投資信託」で、次のように述べました。

(引用開始)

これらの投資信託は、
・日経平均株価連動型のインデックスファンド「大和ストックインデックス225ファンド」
・TOPIXをベンチマークとするエンハンスド・インデックスファンド「GS日本株式インデックス・プラス」
・「野村世界6資産分散投信(安定コース、分配コース、成長コース)」6つの資産に分散投資するバランス型ファンド

インデックスファンド「大和ストックインデックス225ファンド」は、ベンチマークとの完全な連動を目指すファンドです。ここでのベンチマークとしては、「日経平均」です。機械的に日経平均に連動させるファンドですので、パッシブファンドです。

       ベンチマーク 運用    手数料
大和225:日経平均   パッシブ  2.1%(購入時)、0.546%(毎年)

(引用終了)

パッシブ運用とアクティブ運用の違い、その手数料の効果については、過去のエントリーを参照してください。
「ファンドの手数料」
「では、どのファンドがいいのか(4) 収益環境指数」

さて、このブログでは、何度も「個別株のリスクを回避した株式投資にはETFが有利、手数料の面からも有利。」と何度も書いてきました。ですので、皆様は「あれ?単なる日本の株式インデックスに連動するなら、このファンドは手数料が高いのではないか?ETFと比較すると、どちらが有利なのか?」と思われたことでしょう。

日経平均株価連動型のETFとしては、大阪証券取引所に上場されているETFである「ダイワ上場投信―日経225指数(ティッカー:大証1320)」があります。信託報酬は、純資産総額に対して年率0.231%(税込)です。

このETFの購入時手数料は、株式を売買するときと同じように、注文を発注する証券会社に支払うことになります。最近はネット証券の手数料が安く、約定金額にもよりますが、おおむね1000円程度が多く、中には約定金額が低ければ手数料が手数料無料の証券会社もあるようです。ここでは、約定金額10~50万円に対して手数料が約500円(イートレード・楽天証券)と考えます。

比較してみると、

       手数料
大和225:2.1%(購入時)、0.546%(毎年)
日経ETF:0.1~0.5%(購入時)、0.231%(毎年)

これでは、郵便局のパッシブ投資信託は、少なくとも手数料の観点からは、存在価値がないと言っても過言ではないのではないでしょうか?アクセシビリティの問題があるにせよ、他方で有利な商品が売られているのに、それを意図的に無視していると思われても仕方のない商売ですね。しかも、郵便局で投資信託を販売するのに、販売金額が10万円と100万円では販売時の手間は同じであろうにもかかわらず、販売手数料が10倍違うというセンスも信じられません。

アクセシビリティの問題とは、同じ商品でも、コンビニでは高いが、スーパーに行けば安く売られているのと同じようなものでしょうか。

ほかのパッシブ投資信託も、同罪です。ETFと比較して、内容は同じであるにもかかわらず、手数料だけが高いというのは、少し投資を知っている人間にとっては「決して買ってはならない金融商品」なのです。

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他方、海外に目を向ければ、優良な株式、成長が期待できる国・地域のETFが数多く存在しています。もちろん、ほとんどの日本人は知りません。このあたりの話は、「ETF・海外証券会社編」にて説明しています。
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by kanconsulting | 2005-12-11 08:00 | 資産保全一般
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