●●(読者)さま
かんです。メールありがとうございます。 > ウェブサイト上の資産保全について > 疑問点がありメールさせていただきました。 > まず、ウェブサイトの記述ですが、 > 日本国内の財政危機のみに特化して記述されているように思えます。 ご指摘の通りです。 じゃあアメリカ(ドル)は大丈夫なのか?と言われますと アメリカも決して安心はできない赤字債務国です。 ドルの減価があってもなんら不思議ではありません。 > また、キャピタルフライトにより資産を保全する方法を > 一押ししているように受け取れますが、これを行うには、 > それらの国の経済や日本の財政が崩壊した > 後にそれらの国が受けるであろう影響も > 考慮する必要があると考えます。 ご指摘の通りと思います。 たとえば、香港、シンガポールあたりは強烈な影響を受けるでしょう。 ですので、資産保全としては、香港、シンガポールの銀行は勧めません。 簡単に言いますと、 スイス、ルクセンブルグ>ユーロ経済圏>ドル経済圏>アジア、と思います。 オセアニアの位置づけは、ドル経済圏に近いものがあると考えます。 > 日本国が破産した場合、その影響は日本だけにはとどまらないと感じます。 > 可能性として考えられる最悪の事態は、 > 日本がトリガーとなってアメリカ発の世界恐慌になることです。 > つまり、現在格付けが高い海外の銀行も日本国破産 > 後に危険な状況になることは十分考えられるのではないでしょうか? 私も、日本→アメリカ発の世界恐慌の可能性を予想しています。 このあたりは、副島隆彦氏の著書に詳しく述べられています。 私はまだ自分の言葉でそれを記述できるほど勉強しておりませんので 「ドルの安定性を懸念する」としか申し上げられません。 特に、アメリカ国債を使った元本保証スキームの崩壊があれば 日本はおろか世界中のどこにいても影響は避けられません。 これに耐えられる銀行は、少ないのではないでしょうか。 そのときは、世界規模のキャピタルフライトが起こるのでしょう。 > 実は、私は現在、ニュージーランドに住んでおりますが、 > 日本の財政崩壊があるとすれば、その後に > ニュージーランドや全世界が受ける影響を考えると恐怖を覚えます。 もちろんニュージーランドも影響を避けられないと思います。 ただしニュージーランドは資源国ですので、 これからの実体経済には、強いのではと考えます。 ニュージーランドも、何年か前に、財政危機があったと聞いております。 そのため、ニュージーランドの失業率は高くなり、 詐欺が増えたという話をどこかで聞いたことがあります。 詳細忘れましたので間違いであればすみません。 > 結局キャピタルフライトは、手間がかかるだけで意味が無く、 > 現物ゴールドや日本国内で常に借り手がつくような不動産、 > 有望なビジネスに投資しておくのがもっとも安全なのでは・・・ > と考えたりしております。 > これらは、日本経済に貢献することにもなります。 ご指摘のゴールド、不動産、ビジネス投資も、分散の意味があります。 ゴールドは、手軽な現物として、私も勧めるところです。 不動産、ビジネスについては、なかなか素人には難しいでしょう。 ロバートキヨサキも、不動産やビジネスを勧めていますね。 海外への預金、投資は資産分散としてそれなりの意味はあると思います。 もちろん万能ではなく、リスク、効果の限界はあります。 資産保全は、日本人が自分のために日本で使うのであれば 日本経済への貢献になると思います。 破綻後に、不動産や株を買い支えることは大きな貢献です。 キャピタルフライトは、今のところ、悪ではありません。 > それに国際情勢が不安定になりつつある現在は、 > 資産は自分が住んでいる国か > 日本人であれば日本国内で運用するのが最も管理が容易で > 安全ではないかと考えるようになりました。 国内のほうが管理が容易であることはご指摘の通りと思います。 安全かどうかは、何を安全とするのかによって異なると思います。 4大メガバンクのS&P格付けは、いずれもBBBで、 投資不適格のBBより一段階よい程度、自己資本比率も大きく見劣りします。 ガリバーと言われる野村證券も、格付けはBBBです。 もちろん格付けがすべてではありませんが、 財務体質を判断する上で、私はウェイトをおいています。 > ともあれ、ウェブサイトは非常によく出来ていると思います。これからも多くの人 が、 > たくさんのことを吸収できるウェブサイトになると期待します。 > 現在の世界経済の状況や、各国経済のもたれあい状況についても > 記述があればと思います。 ご指摘ありがとうございます。参考にさせていただきます。
by kanconsulting
| 2004-07-19 12:18
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