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どれだけ円を保有すればいいのか?

日常生活を行ううえでの決裁通貨は円です。そんなことはないとは思いますが、金融資産をすべて外貨や金地金にしてしまいますと、当然明日からの生活に困るわけです。

ではどれくらいの円を持てばいいか?これは、生活スタイルにもよりますが、1~2年は暮らせるくらいの円は必要と考えます。その期間は、「破綻などにより、本来得られる給料などのキャッシュフローが得られなくなってから、耐えられると思う期間」と思います。その後、円が必要になれば、外貨預金は切り崩して円転することが可能ですし、金地金は売却によりキャッシュに変えることが可能です。ただし、手数料が必要ですし、なによりも相対的に価値が変動するもの(だからこそヘッジになる)ですので、元本割れの可能性もあります。

これまでの他国の国家破綻の例では、悪性のインフレと為替による通貨の減価があることから、私はそのような分散を勧めています。ただし、それはあくまでもヘッジですので、国家破綻がなくて、逆に円高や金価格下落があっても「国家破綻がなくて良かったね」と思えるくらいの余裕が必要かと思います。長期円安予想をされるなら、国家破綻に関係なく、外貨預金は有効な投資と思います。投資はあくまで余裕資金で行うことが寛容と存じます。

円で置いておきたいが、預金封鎖対策をしたいという場合は、海外銀行の円口座を使うことになります。この場合は、インフレや通貨の減価には対抗できません。
by kanconsulting | 2004-07-24 03:26 | Q&A
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