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外貨預金、外貨MMF、為替保証金取引

最近は、理論やデータの話が多く、ブログでは実践から遠ざかっておりましたが、実はこつこつと外貨投資を行っておりました。その話をいたします。

①外貨預金

最近は、都市銀行でも高利率の外貨預金を扱っていますね!
たとえば、ある銀行ではUSドル定期預金10%!別の銀行ではNZドル定期預金14%!
しかし、
(1)為替手数料が大きいこと(高金利通貨ほど手数料が大きい)
(2)キャンペーン金利(1年のうち最初の3ヶ月だけ優遇金利、あとは普通の金利など)
に注意しなければなりません。
このNZドル定期預金は、為替手数料が片道5.5円です。
つまり、NZドル=71円とすると、買いは76.5円/NZD、売りは65.5円/NZDです。
(基準レートからの開きを「片道」「スプレッド」と言ったりします。これが銀行の儲けになります。)

1万NZドルを1年間14%定期で預けるのに、為替の変動がないとすると(これも無理のある仮定なのですが)
初期 10000NZD=76.5*10000=765000円
運用 10000NZD*1.14(14%)=11400NZD 1年間
結果 11400NZD*65.5=746700円 
つまり -2.4%のマイナス金利です!14%なんて表示するなんて詐欺まがいと言われても仕方ありません。

イギリスポンド、NZドル、カナダドルなどの流通量の少ないマイナー通貨は、スプレッドが2~4円と大きいので、「日本の都市銀行での外貨預金はお勧めしません」。

シティバンクは、どの通貨でもスプレッドが1円なので、それらよりは多少良心的と言えますが、金利は普通です。ちなみに、為替手数料を抜いた利率を表示することは、法律違反(詐欺まがい?)であるとして、政府から摘発を受けているようです。

>今年5月28日には、公正取引委員会から、外貨定期預金の広告で為替手数料を差し引く前の受け取り利息を強調し、受け取れる金額が高いかのように示したのは景品表示法違反(有利誤認)にあたるとして、文書で警告を受けた。
>シティバンクが平成14年12月から今年3月にかけ、オーストラリア・ドル建ての外貨定期預金「マンスリースマイル」の広告で、為替手数料を差し引く前の金額を受け取り利息として表示していたというものだった。
(http://www.zakzak.co.jp/top/2004_09/t2004090314.html)

しかしシティバンクは、外貨預金をそのままトラベラーズチェックにでき、海外送金の扱いにも慣れており、手数料の面でも他の都市銀行に比べるとはるかに「まし」ですので、海外への送受口座として持つ分にはいいかと思います。

私も海外とのゲートウェイとして使っています。

②外貨MMF

基本的には外貨預金と同じようなものなのですが、
(1)為替手数料が安い。たとえば、スプレッドは、ドルだと0.5円、ユーロ・豪ドルだと0.75円
(2)金利が銀行の普通預金よりは良い。
(3)外国籍(ルクセンブルクなど)の投資信託なので、証券会社の倒産でも保全されるはず。資産保全としての安心度が高い
(4)(デメリット)投資先の債券がデフォルトになれば、元本割れになる
という特徴があります。

少しずつ時機を見ながら外貨を買い付けたい、という場合に重宝しています。私もこつこつと買っています。

野村證券の外貨MMFは、買い付けた外貨MMFを解約した外貨を、国内なら外貨のまま送金してくれます。国内での外貨の扱いは高くつくことが多いので、これは非常にいいサービスです。もちろんシティバンクの国内支店の口座にも送金してくれます。

つまり、野村證券+シティバンクの組み合わせで、シティバンク単体よりも有利に外貨両替ができることになります。

③為替保証金取引

いろいろと問題があると指摘されている為替保証金取引ですが、外貨両替として使うことができます。

(ご注意)
・為替保証金取引は、リスク管理ができない方にはお勧めしません、投資の全額を失う可能性があります。①②のステップをご理解のうえ、純粋に外貨両替としてお使いください。
・また、業者・会社の信用リスクにも十分ご注意ください。一般に銀行や証券会社よりもリスクが大きいと理解されています。

・私は特定の業者の紹介・斡旋はいたしません。

そもそも為替保証金取引が、外貨預金、外貨MMFと大きく違う点は、
「頭金を預けて、その10倍程度の資金を会社から借りて、為替の変動による利ざやなどを稼ぐ投資(投機)」
「外貨預金は、まず最初に円→外貨の『円売り外貨買い』だが、為替保証金取引は『円安になると予想すれば円売り外貨買い』『円高になると予想すれば外貨売り円買い』のどちらもできる」
「10万円の資金で、100万円相当の取引ができるので、為替の変動での儲けは10倍、損も10倍。たとえば、1ドル100円で、為替レートがよいほうに10円変動すると、元の資金は2倍。しかし、悪いほうに10円変動すると、元の資金は文字通りなくなってしまう、ハイリスク取引。外貨預金・外貨MMFと違い、日々決済されるため、含み損を抱えたままホールドすること自体ができない。」
「金利(正確にはスワップ)は、『((買った通貨の金利)-(売った通貨の金利))*(レバレッジの倍数)』となる。引き算になっているのは、自分に入るべき金利から、会社から借りている金利を差し引くため。円売りでは、おおむね10%以上の高金利となるが、円買いでは、マイナス金利となる。」

そのような取引も可能なのですが、単純に外貨両替として使うことができます。
(1)為替手数料が安い。たとえば、スプレッドは、どの通貨でも0.1円、場合によっては0.05円など
(2)為替レートがリアルタイムに更新され、24時間取引可能。
(3)扱っている外貨の種類が多い。
(4)しかし、扱う通貨単位が10000ドル、10000ユーロ・・・などと大きい。
という特徴があります。
(5)会社によっては、買い付けた外貨を直接、海外銀行口座に送ってくれるところもある。

うまく①~③を使い分けることが、ポイントと思います。

どなたにもお勧めできることではありませんが、最近円高になってきたので、③の外貨保証金取引で、相場勘を養うためとスワップ金利狙いで、長期ポジション保有を始めています。円高での損を限定するために、ストップ決済注文も入れています。

現在のところ、日本の低金利を反映して、(チャートは最近2年分の日足)

外貨預金、外貨MMF、為替保証金取引_a0037933_204386.jpg
(ユーロ) 10000円に対してスワップ金利7円/日 → 年換算で約25%(手数料引:約24%)

外貨預金、外貨MMF、為替保証金取引_a0037933_21626.jpg
(豪ドル) 10000円に対してスワップ金利10円/日 → 年換算で約37%(手数料引:約35%))


となっています。日本では10%を超える金利は怪しい以外の何物でもないのですが、こういう計算も可能です。ユーロも豪ドルもボラティリティ(変動率)が高く、リスクを限定するための損きりラインにて設定しているストップ決済にかかってしまうかもしれないので、必ずしも年20~30%の高利率になるわけではありません。
(重要)損きりをしない長期ホールドは、ハイリスクミドルリターンというべきでしょう。

(ご注意:このような投資は、どなたにもおすすめできるわけではありません。リスクを十分理解し、外貨投資に十分親しんでから行ってください。)
by kanconsulting | 2004-09-07 02:08 | 資産保全一般
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